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滋賀産業新聞
2020/06/05

【滋賀】甲賀市 鮎河コミュニティセンターの整備

 甲賀市は、閉園している旧鮎河保育園を新市民センターへと改修する「仮称・鮎河コミュニティセンター整備事業」について、年度末もしくは来年度上半期の工事発注に向け、国等が発信している補助項目を活用し事業費確保を努めていく。
 既に申し込みを終えている補助項目の返答が来年早々に行われる見通しから、早ければ来年3月頃の業者選定を想定しているが、予算確保出来なかった場合は、市負担金を増額し、さらに新たな補助項目を活用した予算確保の必要が生じることから来年度上半期へとずれ込む模様。なお、推進している設計業務(担当・岡村設計)で整備規模の取りまとめや事業費の算出、工期決定等を行い工事に備える考え。入札方式は現在のところ事後審査型一般競争入札が有力視されている。
 また、関連工事として敷地内に消防団詰所・車庫の建設も併せて行う方針で、ポンプ車・積載車それぞれ1台ずつ収納でき、簡単な事務処理が出来る詰所、S造平屋建、91平方bの施設を建設する。また、比較的大きな敷地の新たな活用として、駐車可能台数を30台から10台程度の増設と、現在砂利で未舗装となっている部分をアスファルト舗装し、地元の祭り等のイベントスペースへの再整備を行う。消防団詰所・車庫は市民センター改修整備に含まれる可能性があり、敷地部分の舗装工事は別発注される見通し。こちらは、保育園改修事業とは別案件として発注されるが、コミュニティセンター整備工事の発注時期がずれ込むと、こちらも併せて遅れていく見通しだ。
 計画では、同市土山町鮎川1221番地1の敷地4374平方b内にある、S造平屋建、379・95平方bの旧園舎を改修し、市民センター等として再活用する。新市民センターには、センター機能以外に▽自治振興事務所▽会議室▽調理室▽財産区事務室―等を備える方針。市民センター機能を果たしている鮎河公民館は機能移設後、処分し民間貸出しを踏まえた跡地利用を模索する。
 土山地域では同じく閉校した山内小学校の跡地利用がすでに進められており、ヒラメなどの閉鎖型陸上養殖事業を提案したウイルステージ(草津市)と契約。敷地面積約9200平方b内にある、RC造3階建、延1690平方bの校舎棟を活用して、校舎内の各教室や体育館に計40基ほどの水槽を設置し、ヒラメやトラフグなどを養殖する。養殖事業以外にも、校庭でグランピング施設などのアウトドア事業を展開予定。まちづくりの見識のある同社と市がコラボし、地域活性化を進めているところだ。

提供:滋賀産業新聞