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滋賀産業新聞
2020/06/10

【滋賀】湖南市 複合庁舎の整備事業

 湖南市はこのほど、事業推進している複合庁舎整備事業の本庁舎工事について、新型コロナウイルス感染拡大によって経済情勢が不透明な状況に加え、今後も感染症対策関連予算が必要との考えから、着工を先送りすることを表明した。
 これにより、9月に予定していた工事費の予算措置は白紙とし、コロナウイルス対策費等に予算配分される見通し。
 なお、着工時期については財政状況の好転を見極め判断するとし、明確な時期は示していない。
 同事業は、東庁舎を建て替えし周辺の公共5施設を集約、庁舎機能とその他公共施設機能を備えた複合施設を建設するもので、▽市民の安全・安心な暮らしを支える拠点となる庁舎▽市民に開かれた誰もが使いやすい庁舎▽社会情勢の変化に対応できる長寿命で柔軟性の高い庁舎▽環境に配慮した庁舎―の4つの基本方針を打ち出し、各方針には市民からの声や建設に関わる項目を含んでおり、それらを1つずつ確実にクリアにし、機能性の優れた庁舎となるよう整備目標を打ち出している。
 新庁舎の規模は、S造4階建、延1万1900平方bと明記。架構形式は純ラーメン構造を採用。駐車場は、必要台数430台・駐輪台数50台が可能な駐車・駐輪整備を行う。周辺環境との調和を視野に入れ、敷地内は緑あふれるランドスケープデザインを計画、また、敷地内の動線は歩車分離し、車いす利用者駐車場には屋根を設け、雨に濡れずにアクセスできるよう配慮する。
 新庁舎の階構成は、1階に▽市民交流スペース▽市民窓口を、2階に▽保健センター▽健康福祉・教育等の福祉関係窓口を集約する。3階に▽市長室▽災害対策本部▽事業系窓口を集約し、4階に▽議場・展望ロビーを設置する方針。
 複合庁舎整備実施設計業務は、石本建築事務所(大阪市中央区)が担当済み。

提供:滋賀産業新聞