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北海道建設新聞社
2020/06/10

ISTが大樹町のロケット製造工場を萩原建設工業で着工へ

 インターステラテクノロジズ(IST、大樹町芽武690の4、稲川貴大社長)はロケット開発のための新工場を下旬に着工する。また機体の量産化に向けて4、5棟の生産設備新設を数年以内に計画している。
 S造、2階、延べ995uの規模。1階はロケット開発に使う作業室や倉庫、2階は本社機能の移転に向けて100人規模の事務所や会議室4室を設ける。設計施工は萩原建設工業に依頼している。
 建設地は大樹町芽武149の敷地1㏊の旧歴舟中グラウンド跡地。年内の完成を目指す。
 また、機体の量産化に向け、数年以内に同敷地内で4、5棟の生産設備新設を計画。うち1棟はS造、平屋、延べ810uを想定し、建設に向けた調整を進めている。完成すればロケット1機の組み立てが可能となる。
 同社は2013年設立のロケットベンチャー企業。世界一低価格で便利なロケットをコンセプトに安価な打ち上げサービスの実現を目指している。
 現工場は旧農協店舗を活用しているが、開発の進行や社員数の増加で手狭となり、プレハブ小屋を増設して対応していた。
 当初は18年秋の着工を目指していたが、同6月の観測ロケットMOMO2号機が落下炎上したため計画を中断。19年5月に3号機が国内民間企業初の宇宙空間に到達し、資金調達が進んだため用地取得や調査設計を再開した。