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滋賀産業新聞
2020/06/19

【滋賀】竜王町 竜王小学校の移転新築

 竜王町は、計画している竜王小学校移転新築事業について、来月もしくは8月頃に学校耐力度調査業務を発注し、来年度に基本設計、22年度に実施設計、23年度から約2ヵ年かけて建築工事を実施し、25年度からの新学校の供用開始を目指していく。
 移転候補地は、同町綾戸1021にある町立図書館南側の約3万平方b。ここに、既存小学校と同規模程度の小学校を建設する方針で、地元に対して説明を行っているところ。同事業は、町全体で概ね10年後の完成を目指す「竜王町コンパクトシティ化構想」に基づく町役場周辺での中心核整備事業の中のリーディングプロジェクトと位置付ける「交流・文教ゾーン整備」の内、最初の具体化を目指しているもので、移転整備を皮切りに竜王幼稚園・学校給食センターなどの文教施設の移転・集約整備や、防災機能を付加した公園、共用駐車場などを配置する工事についても整備が進むよう、併せて説明し理解を求めている。
 なお、同小学校整備基本構想策定業務は、サンワコン滋賀支店(守山市)に委託済み。
 竜王小学校は、71年(昭和46年)の建設で、規模は校舎棟は3棟(3階建及び平屋建)、計延4611平方b、体育館は平屋建、延1113平方b、建物敷地1万9078平方b、運動場敷地2万1190平方b。新小学校も同程度規模の校舎等を設置予定で、スケールの大幅な変更は予定していないが、バリアフリー化や、防災・地域コミュニティースペースの設置が加えられる見通しだ。
 コンパクトシティ化構想は、「子どもと暮らす喜びを実感できるまちづくり」を基本コンセプトに、「利便性が高く多様な交流を育む中心核」「地域コミュニティの維持・活性化」「中心核と地域コミュニティのネットワーク」の3つの柱を中心に各種整備を図っていくもの。同事業を含むリーディングプロジェクトと位置付ける「交流・文教ゾーン」は、「利便性が高く多様な交流を育む中心核」に含まれる施策で、「交流・文教ゾーン」以外にも、飲食店・カフェ・特産物販売・ホームセンター・民間医療施設・学習塾・金融機関等を設置する「複合ゾーン」、戸建て住宅や集合住宅を設置していく「居住ゾーン」などの事業を今後展開していく。
 「地域コミュニティの維持・活性化」は、若い世代の定住と高齢者が安心して暮らせる地域づくりを図り、持続可能な自治組織を形成していくもので、住宅地の確保だけでなく働く場の創出なども視野に入れ活性化を目指す。「中心核と地域コミュニティのネットワーク」は、中心核と地域を結ぶ道路ネットワーク整備として、安全な歩道整備や適正な道路・橋梁の維持管理を進めていく。

提供:滋賀産業新聞