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日刊建設タイムズ社
2020/06/19

【千葉】農業大学校大改修に着工/県農林水産部担い手支援課/債務約16億円を設定/出荷施設で実施設計

 県農林水産部担い手支援課は本年度、「県農業大学校大規模改修事業」を推進する。当初予算で建設工事等に限度額15億8100万円(20〜22年度)の債務負担行為を設定するとともに、出荷調製施設の実施設計及び測量等には1936万円の事業費を計上した。本館大規模改修工事は、県土整備部施設改修課が建築を第3四半期、また電気設備、機械工事を第4四半期に発注する。出荷調製施設の設計等は県土整備部営繕課に発注業務を委託する。
 同事業は、県の県有建物長寿命化計画に基づき実施する。大規模改修工事の主な内容は、建築が内装改修、外装改修、屋上防水など、電気設備が配電設備交換、変圧器・遮断機等の更新、照明のLED化など、機械設備が給排水衛生設備、ガス設備の改修など。2022年度内の供用開始を目指す。実施設計は昨年度に実施し、CMS(千葉市若葉区西都賀3―3―17)が担当した。
 農業大学校本館(東金市家之子2059)は1979年3月の竣工で、建設後38年以上を経過し老朽化しており、県有建物長寿命化計画で大規模改修が必要とされた。建物規模はRC造4階建て延べ約5305u。用途は管理諸室、教育諸室、実験・実習室など。
 一方、出荷調製施設は、農場本館と園芸農場教室を集約し、建て替える。建設場所は学校本場敷地内(東金市家之子1083―1)。野菜、果実、水稲などを洗浄し、袋詰めなどを行う学習用施設とする。施設規模は現施設と同規模の500u程度を想定する。供用開始は22年度内を予定。
 同校は、農業短期大学校と農業経営短期大学校を統合し、東金市に1979年、「県農業大学校」として開校。その後、農業学園を統合し、12年に「県立農業大学校」とし、専修学校化するとともに、社会情勢に合わせてカリキュラムの見直しを実施した。しかし、施設の老朽化が著しく、また高度化する農業現場に施設整備、機械装備面で対応できていないなどの問題がある。このため、時代の要請に応えた教育を実践できる施設整備を実施することになった。
 施設は本館のほか、学生会館、食堂棟、体育館、園芸農場教室、作業舎、農場関係の施設などがある。
 東金市家之子地先の本校施設の面積は約7haで、ほかに実習農場8haなどがある。また、同市油井地先に実習農場等4ha、千葉市緑区に農業機械化研修施設として本館・教室棟や運転技能研修コース4haなどが整備されている。k_times_comをフォローしましょう
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