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建通新聞社四国
2020/06/19

【高知】四国地整 行川本川堰堤にECI適用

 国土交通省四国山地砂防事務所は「行川本川堰堤工事」に技術提案・交渉方式(ECI)を適用する。四国地方整備局管内の河川工事で初めて採用するもので、設計段階から施工者が関与する。出水期を含めた施工を、安全で適切な工法で実施することが狙い。公募型プロポーザルで優先交渉権者を選定して技術協力業務を締結。別契約の設計に提案内容を反映させながら価格などの交渉を行った上で施工契約を結ぶ。契約手続きに先立ち8月に建設企業を対象とした事前説明会を開く考えだ。
 行川本川堰堤(高知県本山町上関地先)は、2018年7月の豪雨で発生した土石流などの不安定土砂の移動による2次災害を防ぐため緊急的に実施する砂防工事。高さ14・5b、幅62b(容量約3000立方b)の鋼製スリット構造の砂防堰堤を整備する。工期は約32カ月間。
 現段階では主要建設資材として鋼材約200d、生コンクリート約3000立方bを見込んでいる。工事発注規模は3億円以上6億9000万円未満。「資機材見積活用方式」「週休2日・現場閉所モデル(試行)」「ICT(土工)活用工事(発注者指定型)」も併せて適用する。
 国交省では、公共工事の品質確保の促進移管する法律(品確法)第18条で、工事の使用の確定が困難な場合に適用する「技術提案の審査および価格等の交渉による方式」を規定。契約のタイプとして@設計・施工一括A技術協力・施工(ECI)B設計交渉・施工―の三つのタイプを提示。このうちECI(アーリー・コントラクター・インボルブメント)方式では、まずプロポーザルで選定した優先交渉権者と技術協力業務を締結。別途契約する設計に提案内容を反映させながら価格などを交渉した後、施工の契約を結ぶ。
提供:建通新聞社