トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設経済新聞社
2020/06/22

【京都】(WTO)京都府立向日が丘支援学校改築工事基本・実施設計業務 プロポで内藤建築事務所を選定

 京都府教育委員会は19日、公募型プロポーザルの京都府立向日が丘支援学校改築工事基本・実施設計業務について、候補者選定結果を公表した。
 候補者は内藤建築事務所(京都市左京区)。同社の総合点は89・52点(100点満点)。
 プロポ参加は浦辺設計、久米設計大阪支社、佐藤総合計画関西オフィス、大建設計、地域計画建築研究所、内藤建築事務所、松田平田設計大阪事務所、安井建築設計事務所、山田綜合設計、シーラカンスケイアンドエイチの10者。評価点上位の6者(久米設計大阪支社、佐藤総合計画関西オフィス、大建設計、内藤建築事務所、松田平田設計大阪事務所、安井建築設計事務所)に技術提案書の提出を要請した。参加表明書、技術提案書については、評価基準に基づき、外部有識者(相澤雅文京都教育大学教授、澤田均佛教大学特別任用教員(教授)、鈴木健二京都府立大学准教授)の意見(採点等)を聴取した上で評価した。
 技術提案書について、プレゼンテーション及びヒアリングを実施し、内藤建築事務所を候補者に選定した。選定理由は「特別支援学校の特性・現状を十分に理解しており、設計にあたって必要とされる知識を有している。また共生型社会福祉施設等との連携、施設計画について、技術者の提案能力も高く評価された」。
 当該業務はWTO対象。業務期間は令和4年2月15日まで。
 委託上限額は2億5644万6300円(税込)。
      ◇      
 長岡京市井ノ内朝日寺の市街化調整区域にある向日が丘支援学校について、築50年が経過し、施設全体の老朽化と近年の生徒数の増加傾向や特別支援教育の方針に伴う教室不足等により、校舎を改築する計画。工期は令和6年度〜約24ヵ月を予定。
 学校規模は、児童生徒数が約200人、教職員数が約150人。障害種別は知的障害、肢体不自由。通学方法はスクールバス(7台)、自家用車送迎、自転車、徒歩、放課後等デイサービス(平均20台程度)。
 想定する施設規模は校舎棟がRC造等、1万1767・6u、体育館がRC造等、1010u、プールが25mコース×5レーン(94・5u)(体育館及び校舎棟と一体整備も考慮する)、その他附属施設269u(バス車庫、自転車置き場等、屋外体育器具庫、屋外便所、燃料庫)の合計1万3141・1u。
 グラウンド整備、防球ネット、遊具等のほか、外構整備は植栽、舗装、駐車場、囲障等を行う。
 校舎棟は、工事工期及び施工性を考慮し、1棟及び2棟等複数案で検討し、決定する。ユニバーサルデザイン及びバリアフリーを考慮し、極力エレベーター台数は少なくなるよう検討する。府内産木材による内装の木質化について積極的に採用する。原則二足制とする。校内LANは全て10ギガベース対応とする。トイレは原則洋式とし、小便器には自動洗浄装置をつける。正門は南面に設置する。
 プールの配置は、@校舎棟と一括A体育館と一括Bプールのみ単体の3案を敷地及び費用等を考慮して検討し決める。グラウンドは150mトラック(4レーン程度)1面分。防球ネットの設置及び遊具の設置を計画する。
 敷地南西側の一部を長岡京市に譲渡する予定で、同市が建設する共生型福祉施設(延約4500u)の予定地となる。また南側道路からの入り口となる敷地南側は学校施設との共有ゾーンとする。
 校地面積(敷地面積)は2万8125u(建物敷地2万4302u、運動場3823u)。現在の建物は、管理棟など一部を除き平屋建、校舎が6658u、体育館が384u、寄宿舎が1411uで合計延8453u。