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秋田建設工業新聞社
2020/06/22

【秋田】八郎潟国営土地改良/月内に実施設計書を公告

 東北農政局西奥羽土地改良調査管理事務所が整備を検討してきた八郎潟地区の国営土地改良事業で、令和3年度の事業着手に向けた準備が進んでいる。今月中には全体実施設計書の策定その他業務を公告し、これまで行ってきた業務を踏まえて事業量や総事業費などを算定する。また、7月には幹線用水路の測量設計、水質保全計画、環境配慮計画フォローアップ検討の各業務が公告される予定。
 
 同地区の農業水利施設は、昭和32年度から51年度にかけて国営八郎潟干拓事業で造成され、一部の施設は国営総合農地防災事業「男鹿東部地区」として平成8年度から19年度にかけて改修された。

 中央干拓地内の幹線排水路や幹線用水路は近年、大規模な改修工事が行われておらず、コルゲート水路の腐食の進行、排水路周辺での湛水被害などが生じ、経年劣化対策が必要となっている。このため、東北農政局では用水路の改修をメインにこれまで調査事業を進めてきた。

 今年度に入ってからは経済効果算定その他業務と、水利用管理状況実証調査業務をそれぞれサンスイコンサルタントに委託。今後、委託する業務のうち、全体実施設計書作成その他業務では、3年度からの事業着手に向け、用水路の構想や計画を整理して総事業費などを算出する。

 幹線用水路の測量設計業務では、来年度に着手する用水路整備に向け、測量設計のストックをつくる。

 また、水質保全計画では、支線排水路の調査を行って、沈砂池で事業着手後に水質への悪影響がないよう計画を立てる。残る環境配慮計画フォローアップ検討では、干拓地内の魚類や鳥類の調査を行い、工事による影響への対策を検討する。

提供:秋田建設工業新聞社