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建設新聞社
2020/06/23

【東北・宮城】設計業務3件を公告/直轄権限代行の丸森町阿武隈川水系災害復旧

 東北地方整備局宮城南部復興事務所は22日、直轄権限代行で進める丸森町の阿武隈川水系特定災害復旧等河川工事の一環として、橋梁や取水堰、樋門・樋管といった既存構造物の改築方針、築堤・護岸の詳細設計など設計業務3件を公告した。
 いずれも一般競争入札・総合評価落札方式(履行確実性評価)を適用。参加資格申請は7月3日まで。開札は8月3日10時30分から行う。
 公告したのは「内川構造物調査設計(その1)」「同(その2)」「内川等築堤護岸外詳細設計業務」の3件。
 参加資格は土木関係建設コンサルタントの認定を受けている単体か設計JV。「その1」は樋門・樋管に関する予備設計、「その2」は堰の予備設計、「内川等築堤護岸」は築堤・護岸に係る詳細設計の実績が求められる。
 宮城県が管理する阿武隈川水系内川、新川、五福谷川の3河川は昨年10月の台風19号により堤防決壊が18カ所、河道埋塞が2カ所で発生し、流域全体で約244fが浸水した。本復旧に向けては県からの要請を受けて直轄権限代行により特定災害復旧等河川工事を進めている。計画期間は19年度から24年度までの6カ年で、総事業費218億円を試算。町中心部に近い下流側の河道掘削と堤防強化が中心で、このほか、上流の堤防のない「掘り込み区間」で河道拡幅を行い、暫定堤防や無堤防のところは築堤する。橋梁架け替えや樋門・樋管の改築なども行う計画だ。
 今回の「内川構造物調査設計(その1)」は3河川にある樋門・樋管8カ所と橋梁3カ所の改築方針を検討する。今のところ、内川中流部で新たな築堤に伴い樋門・樋管を1カ所新設するほか、新川上流部で15bの橋梁、内川上流部で48bの橋梁の架け替えを想定しており、これらの予備設計も行う。
 「同(その2)」は内川中流部にある取水堰2カ所の改築方針を検討する。2カ所とも川幅48b規模。このうち1カ所は改築が確実視され、改築方針と併せて予備設計を進める。
 「内川等築堤護岸外詳細設計業務」の対象エリアは新川が泉橋から上流、五福谷川が内川との合流点から岩下橋付近、内川は内川橋から矢田橋まで。このうち延長約1・6`bの築堤詳細設計(修正)、延長約1・7`bの護岸詳細設計を行う。3件とも履行期限は2021年1月29日まで。

 提供:建設新聞社