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建通新聞社四国
2020/06/30

【高知】高知県 新産廃建設へ本体設計を第2半期 に委託

 高知県は、佐川町加茂に建設する新たな管理型産業廃棄物最終処分場の建設に向け、施設本体の実施設計を第2四半期中に委託する。処分場への進入道路については、3案のルートの中から絞り込み、7月上旬に予定している地元との説明会で明らかにする方針。
 施設本体についてはパシフィックコンサルタンツ高知事務所(高知市)に基本計画・設計を委託し、埋立容量の設定や構造形式、施設配置などを取りまとめている。埋立容量は基本構想の中で示した17万〜23万立方bの範囲内で設定する。実施設計の入札方式は決まっていないが、基本設計と同じ一般競争入札または公募型プロポーザルでの選定を視野に入れる。本体工事は21年度の早期に発注し、23年度の完成を目指す。
 建設予定地への進入路については、1月までに3案に絞り込んだ後、地元との説明会を経て決定する。説明会は当初4月に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で7月上旬に延期された。なおルート案は「スポーツパークさかわ付近の国道33号から大平山鉱山への通行に利用している町道と鉱山専用道路を整備(延長3063b)」「国道33号に面した長竹地区のガソリンスタンド西側を流れる長竹川の上流部の谷に沿い進入道路を新設し、大平山鉱床東側から鉱山専用道路を整備(延長1695b)」「国道33号に面した長竹地区のガソリンスタンド東側から建設予定地の北東方向の谷に進入道路を新設(延長1191b)」で、いずれも幅員4bを確保し、大型車同士の行き違いを可能とするため、200b程度の間隔で幅員6bの待避所を設置する。
 7月のルート決定後は、予備設計を速やかに外注し、詳細な道路位置案を作成後、10〜11月をめどに実施設計を外注し道路の構造形式などを選定、21年度の発注を目指す。
 周辺安全対策として取り組む国道33号交通安全対策では、日高村岩目地の交差点改良に向け、国道と接続する県道の拡幅計画をまとめている。合わせて長竹川の増水対策に向けた改修計画の策定も進めている。
提供:建通新聞社