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日刊建設工業新聞
2020/07/01

【鳥取】業務成績評定を見直しへ/アサヒコン不服申し出/一部訴えを適当と判断

 業務成績に異議を唱えたアサヒコンサルタントの不服申し立てで、県建設工事等入札契約審議会(会長・谷口朋代鳥大院工学研究科教授)は29日、申し出の内容を一部認める意見をまとめ、県に答申した。県は成績評定を見直して同社に通知する。
 審議案件は、今年3月に完了検査した日野県土整備局発注の萩原地区復旧治山事業「測量設計業務委託」。業務成績は82点だった。
 申立人は評価項目に沿って10項目にわたり評定に改善を要求。発注者の日野県土局はすべて棄却すべきと対立した。
 「業務遂行技術力」の評価では、申立人が予備設計の考えを踏襲して床固め工の位置や高さを決定し、検討項目に不足はないと主張。これに対し、発注者側は予備設計に不都合がないか検討することも詳細設計に必要。維持管理上、不安が残り対策に関する記述は確認できないと説明した。
 入契審は「予備設計の段階で検討は終えていた」ととらえて申立人の訴えを認め、これらを含む4項目の不服内容は適当と判断。残る6項目は棄却が妥当と結論付けた。
 入契審事務局の県土総務課は今後、詳しい答申内容を取りまとめて申立人に通知する。基本的に答申を尊重し、日野県土局は4項目の評定をあらためる。このため業務成績は86点に修正される見通し。

日刊建設工業新聞