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建通新聞社(静岡)
2020/07/03

【静岡】静岡県静岡土木 2号新型突堤配置検討解析

 静岡県静岡土木事務所は、清水海岸の海岸保全と景観改善に向け、2号新型突堤の整備計画を進めており、2019年10月の台風19号による地形変化を踏まえ、配置検討解析業務を土木研究センター(東京都台東区)に委託した。納期は10月30日。結果は三保松原景観改善技術フォローアップ会議の検討資料とする。
 地形変化の実態を解析し、2号新型突堤の配置検討を可能にする地形変化モデルを構築。2号消波堤全撤去、一部残置、養浜計画の見直しなど、複数のケースを比較して、2号新型突堤の最適配置案を決定する。
 台風19号の高波による影響で、既存2号消波堤50d型の異形ブロックが散乱。散乱した場所は、2号新型突堤の設置計画箇所と重なっていることから、三保松原景観改善技術フォローアップ会議で再検討が指摘されていた。
 駿河湾奥に位置する清水海岸は、安倍川から供給された土砂が波の作用によって、海岸沿いに南から北に流されることで砂浜のバランスが維持されてきた。しかし、1950年代に大量の砂利採取が行われたことで、北向きの沿岸漂砂のバランスが失われ、浸食が進んでいる。
 同事務所では、1号L型突堤、離岸堤、消波堤防の他、浸食対策として安倍川の掘削土砂を運ぶサンドバイパス養浜、三保半島に堆積した土砂を運ぶサンドリサイクル養浜も継続的に実施し、海岸保全に努めている。



提供:建通新聞社
(2020/7/3)

建通新聞社 静岡支社