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日刊建設工業新聞
2020/07/07

【鳥取】ようび(西粟倉村)を選定/旧那岐小学校校舎改修/設計者の公募型プロポ

 智頭町大背の旧那岐小学校を改修する設計者が、ようび(岡山県西粟倉村)に決まった。簡易公募型プロポーザルの公開ヒアリングが3日、同校で行われ、審査委員会(澤田廉路委員長)は同者を最優秀者に選んだ。
 公開ヒアには同者のほか、白兎設計事務所(鳥取市)が参加した。
 1994年に完成した旧校舎の規模は、木造2階建て2000平方b。改修を加えて地域が自立して持続的に運営できる施設に再生する。基本コンセプトには世代を超えて集う場、防災拠点、持続可能な地域運営を設定。宿泊機能を備え、収入を得ながら運営できる経営面も重要なポイントになった。
 ようびは、地元那岐地区の人々とチームを編成し、月1回のミーティングを開いて基本・実施設計を進めるとプレゼン。建物内に銭湯やコインランドリー、シェアキッチン、宿泊スペースを配置し、2階にコワーキングスペースとテナントを入れると提案した。
 担当者は「宿泊する人にホンモノの素材を感じてもらいたい」と説明。その上で「137年にわたる小学校の歴史に流れる『時間』を楽しんでほしい」と訴えた。
 審査会は公開ヒアと質疑応答などフルオープンで行われた。講評で澤田委員長は、ようびのプレゼンについて「地域に入り込んで実情を把握していた」と高く評価。「持続して経営できる住民自治の素晴らしい拠点施設に」と期待を込めた。
 町企画課によると、今後7月内に同者と本契約を締結。委託契約の上限額は2433万4000円。来年度の予算要求に向けて年内に概算工事費をまとめる。改修費はおよそ1億円。

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