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滋賀産業新聞
2020/07/08

【滋賀】野洲市 市民病院の整備

 野洲市は、実施設計の見直しを進めている野洲市民病院について、これを今年度内にまとめ、工事の入札公告については21年6月頃を目指す。また開院については、23年度中としている。
 現段階での変更後施設規模は、病院棟が基礎免震S造6階建、塔屋1階(199床)延1万7351・04平方bから約3000平方bを減らし、同構造で5階建(179床)延約1万4000平方bに縮小。病床数を199床から179床の20床減らし、1、2階専用エレベーターをエスカレーターに変更、機動性、開放性を考慮する。また、屋外空間の活用を検討したがコスト面を考え屋外空間の活用を取りやめ、「立体駐車場」のS造4層5段(250台)6977・94平方b、「連絡通路」の耐震S造2階建、延148・56平方bは仕様の変更はなし。
 同市は、市立病院開院後23年度までは経常収支、病院事業損益がいずれも黒字、新病院開院後24年度に赤字となるが、30年度(令和12年度)開院7年後で黒字化できるとシミュレーションの結果を出している。
 野洲市民病院整備工事は、85億円に拡大した工事費限度額から設定した予定価格(非公表)で建築・電気・機械を含め一括の一般競争入札を公告、昨年11月の開札で熊谷組、錢高組の2社が第3回目88億円台(税別)まで応札したものの届かず不調となり、事業費上限額はそのままで病院棟を6階建から5階建延約1万4000平方b規模に縮小する設計変更を行う方針を決定。設計変更・建築確認申請・積算までの約1年間の業務を担当コンサルの佐藤総合計画に、技術支援業務を(一財)滋賀県建築住宅センターにそれぞれ委託した。
 なお、再公告の際は21年度当初予算に事業費を計上するとともに、21〜23年度の3ヵ年への債務組み換えを行う見通し。

提供:滋賀産業新聞