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建通新聞社四国
2020/07/08

【香川】香川県の新県立体育館 供用は24年度に 

 香川県が建設する新県立体育館の供用が2024年度にずれ込むことになった。新型コロナウイルス感染症の影響で、設計者との協議が十分に進められないことが要因。県議会6月定例会の開会に当たって議案説明した浜田恵造知事は、「東京都内に事務所のある設計業者との間で3月下旬以降、対面による協議が進まず、設計関連業者間の打合せも十分に行えないなど、設計が円滑に実施できない状況が続いている」と現況を報告。その上で「目標としていた23年度の開設は24年度にならざるを得ない状況となっている」と述べた。
 浜田知事は、設計の進捗状況に加え、「仮に第2波、第3波と新型コロナウイルス感染症が発生した場合には、円滑な設計業務に一層支障が出てくることも懸念され、全体の建設工事にも影響が生じる」と供用時期が遅れる要因を説明。今後の取り組みとして「機能性や利便性の確保、工事費の順守などを踏まえた設計を進め、県民が待ち望む新県立体育館が、利用しやすく魅力ある施設となるようにする」との意向を示した。
 新県立体育館を巡っては、公募型プロポーザル方式で、メインアリーナとサブアリーナをそれぞれ円形のドームでつなぐ建物を提案したSANAA事務所(東京都江東区)を選定。基本・実施設計業務を委託している。県議会から設計内容の見直しを求める声が上がる中、メインアリーナのリング径縮小や観客席開口部への可動間仕切り壁の設置など一部を変更し、実施設計に移行した。
 建物規模は鉄骨一部鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ3万0019平方b。建設地は高松市サンポート5他の敷地3万1337平方b。21年度の着工を目指している。
提供:建通新聞社