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建設経済新聞社
2020/07/09

【京都】東本願寺前の市民緑地整備 7440u、約4・1億円投入

 京都市はこのほど、都市再生整備計画(朱雀・本願寺地区)(第2期)の内容を公表した。
 計画期間は令和2年度〜令和5年度。面積は281f。
 大目標は、朱雀・本願寺地区における地域活性化と安心・安全な歩行環境等の整備による回遊性向上で、目標1は賑わい・憩いの空間等の創出による地域活性化、目標2は市民や観光客が安心してまち歩きができる歩行環境等の整備。
 整備方針によると、@市道(皆山経6号線)の車道部分と隣接した民有地を一体的に市民緑地として整備することで「賑わい・憩いの空間」「歴史・文化の発信の空間」「修学旅行生などのおもてなし空間」の創出を図り、当該地区の地域活性化を実現する。
 主な内容は▽市道の車道部分を広場空間として活かした整備▽民有地の既存樹木を活かした緑地空間の整備▽隣接する寺社の門前の景観を活かした文化空間整備▽国土交通省が進める国道24号(烏丸通)の自転車通行空間の整備との連携。
 またA安心・安全な歩行環境等の整備による回遊性の向上(面的な自転車走行環境の整備による自転車ネットワークの構築)を図る。
 基幹事業は市民緑地整備、関連事業は国道24号(烏丸通)自転車通行空間の整備。
 京都市の市民緑地整備は、全体事業費が4億1100万円(交付対象事業費4億1000万円)。規模はA7440u。事業期間は令和2年度〜令和4年度。
 京都市の自転車走行環境整備は、全体事業費が7400万円(交付対象事業費7400万円)。事業期間は令和2年度〜令和3年度。
 関連事業の国土交通省の国道24号(烏丸通)自転車通行空間の整備は、規模がL800m。同事業は、烏丸通の五条〜七条間において、現在の停車帯に自転車道を整備し、自転車道(双方向通行)とするなど歩行者・自転車通行空間の整備を行うことで歩行者と自転車を分離し、安全で安心に通行できる空間を確保するもの。
      ◇       
 市民緑地は、都市緑化法に定められたもので、地方公共団体等が土地所有者との合意の下、住民の利用に供する緑地又は緑化施設。
 市と真宗大谷派(本山。東本願寺)が検討を進め、一体的な緑の空間として活用できるよう、市民緑地として整備することで令和元年11月に合意した。
 東本願寺門前の寺所有地(緑地)を市が借り、市道の車道部分を合わせ一体的な緑の空間として整備する。
 車道部分約3000uは、石畳風アスファルト舗装などの設えとする。緑地約4000uは、既存の噴水(設計は武田五一)を中心とした広場で緑のあふれる憩いの場、門前の賑わいを創出する交流の場として提供できるよう照明やベンチなどを整備し、季節を彩る花木の植栽などを行い、新たな名所としたい考え。
 なお京都市はこのほど、(仮称)東本願寺前市民緑地整備測量・実施設計業務委託について入札を実施し、空間創研(京都市下京区)に決めた。工期は令和3年3月15日まで。