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日刊建設タイムズ社
2020/07/15

【千葉】日産技術コンに委託/長生広域組合/新最終処分場の基本計画等/PFI可能性調査も

 長生郡市広域市町村圏事務組合(茂原市上永吉2101、管理者・田中豊彦茂原市長)は、6月23日の指名競争入札で、新最終処分場の整備に係る「基本計画等及び生活環境影響調査業務」を日産技術コンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区椿森2―14―16)に委託することを決めた。委託期間は2022年3月25日まで。委託金額は5000万円(消費税抜き)。内容は基本計画、基本設計及びPFI可能性調査等を実施する。予定地は長生郡長柄町船木地先。埋立容量は約13万立方メートルで計画している。
 同事業ではこのほか、本年度に測量業務と地質調査業務を委託。測量業務は5月8日の入札で美幸測量(茂原市押日595―5)が2420万円(消費税抜き)で落札。地質調査は正和技術(茂原市西野9―3)が1156万円(同)で落札した。工期は測量が10月30日、地質調査が9月30日。
 同事業は、既存のエコパーク長生の残容量がひっ迫した状態にあることから、新たに用地を確保し、新最終処分場を整備する。
 一方、新処分場の建設までの暫定措置として、エコパーク長生のかさ上げ工事を実施し、施設の延命化を図る。かさ上げ工事は昨年度に基本設計を実施。本年度には生活環境影響調査業務を委託する。
 昨年度の基本設計はオオバ(千葉支店・千葉市中央区中央1―11―1)が担当。本年度の生活環境影響調査は、当初予算に委託費として限度額440万円(21年度)の債務負担行為を設定。かさ上げは2年間分に対応できる規模で実施する。
 エコパーク長生の所在地は茂原市大沢1447―1。04年12月に着工し、06年7月に竣工した。埋立面積は1万4000u。埋立容量は9万3300立方メートル。埋立方式はセルアンドサンドイッチ方式。浸出処理施設の処理能力は日量55立方メートル。処理方式は凝集+逆浸透装置+消毒・放流。
 埋立地は、埋立物の外部への流出を防止するための貯留構造物や、埋立地に降った雨を速やかに集める集排水設備などを整えている。
 遮水設備は二重の遮水シートに加え、遮水シート間に自己修復材を設置。さらに埋立地前面に漏水検知システムを配置し、遮水シートの状況を常に監視するなど安全重視の構造となっている。
 既存施設の設計は日本環境工学設計事務所。工事は土木を東急建設、浸出水処理施設を日立造船が担当。k_times_comをフォローしましょう
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