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建設新聞社(長崎)
2020/07/17

【佐賀】県が港湾工事で「週休2日」試行

工事成績評定で評価も
  7月30日以降の案件で適用

佐賀県は、港湾工事における「週休2日試行工事」の実施要領を策定した。これまで県土整備部や地域交流部、農林水産部が発注する土木一式工事を対象としてきたが、新たに県土整備部および地域交流部が発注する港湾工事も試行対象に加える。同要領は2020年7月30日以降の公告案件から適用する。
 県では19年3月から建設産業における労働環境改善の一環として、県土整備部および地域交流部が発注する工事費7000万円以上の土木一式工事で週休2日工事を試行。同年10月の要領改訂で農林水産部が発注する同工事も試行対象工事に追加した。さらに20年4月からは工事費の要件を撤廃し、土木一式工事全体に範囲を広げた。
 港湾工事の試行対象は、港湾請負工事積算基準を用いて積算し、県土整備部および地域交流部が発注する工事で、竣工時期や作業時間に制約がある場合や災害復旧など緊急を要する場合を除く。
 週休2日の試行工事では、工事着手日(着工届の工事着手日)から監督、検査、確認申請書を提出するまでの間、4週6休以上(4週6休、4週7休、4週8休)の休日を確保し、工事現場を完全に閉所する。日曜日は原則休日とし、年末年始休暇6日間、夏季休暇3日間、工場製作のみを実施している期間などは週休2日の休日に含めない。また、雨天などによる作業不能日に現場を完全閉所した場合は週休2日の休日に振り替えることができる。
 受注者は、施工計画書を提出する前に週休2日実施希望の有無を工事打合簿により監督員に報告。施工計画書と一緒に週休2日の取得が確認できる工程表(任意様式)を提出し、現場に「週休2日試行工事」であることを記載した看板などを設置する。
 工程表で定めた休暇を達成できた場合は、休日の実績に応じた補正係数(4週8休で1・05)により、労務費について変更契約を行う。また、工事成績評定で休日の実績に応じて評価し、週休2日を達成できなかったことによる減点は行わない。
 発注者は受注者に対して完成検査後に「週休2日実施証明書」を発行する。
ksrogo