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鹿児島建設新聞
2020/07/21

【鹿児島】鹿児島市 学校施設長寿命化/今年度から10年計画/530棟が対象 築50年以上が18%

 鹿児島市は、第五次総合計画および公共施設等総合管理計画に基づき、2020年度から29年度までを計画期間とする学校施設長寿命化計画をまとめた。対象は530棟。予防的な修繕等で学校施設の長寿命化を推進し、コスト縮減と平準化を図り、計画的・効率的な維持保全を進める。市では、築30〜40年を経過した建築物が学校施設全体の42%(面積割合)を占め、18%(同)が築50年を経過し建て替えの検討時期を迎えている。
 市が保有する建築物の延べ床は約237万uで、そのうち多くを占める学校教育施設は全体の32%で約76・3万u。長寿命化計画は、小学校、中学校、高等学校、幼稚園、給食センター、全1376棟のうちで530棟を対象とした。
 施設の規模・配置は、地域の実情に応じて公共施設との複合化・共有化を含めた検討を基本方針とする。改修に当たり、学校施設の目標使用年数は80年、大規模な長寿命化改修周期を40年、更新周期はトイレが25〜30年、空調は15〜20年−とした。
 改修は築年数と健全性を考慮し、優先度を7段階に区分。優先度1の対象はなく、南小1号棟、南中2号棟、清水小3号棟、鹿児島商業高校3・6号棟、福平小14号棟、紫原小10号棟、高免小1号棟、明和小2号棟、黒神中9号棟、鹿児島玉龍高校20号棟−が優先度2の対象となった。
 屋根・屋上および外壁の劣化状況は、屋根・屋上は58棟(全体の10・2%)、外壁は82棟(全体の14・4%)が、早急に修繕を要する、もしくは修繕の必要性または危険性が高い棟となっており、劣化状況に応じた改修が必要と判断。コスト試算によると、長寿命化で改修した場合、40年間の総額は2855億円、年間平均は71億4000万円となり、従来型からシフトすることで、40年間で529億円、年間13億2000万円の削減が見込まれる。

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