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北陸工業新聞社
2020/07/21

【福井】新型コロナ感染症支援など/第48回3県知事の懇談会開く−北陸経済連合会主催/東京一極集中の打破へ/地方で豊かな人生を送る契機に

 北陸経済連合会(久和進会長)が主催する第48回3県知事との懇談会は20日開かれ、新型コロナウイルス感染症の影響軽減にむけた事業者支援などをテーマに、現状や課題、今後の取り組みについて話しあった。福井市大手3丁目のザ・グランユアーズフクイで。関係者約50人が参加した。
 まず、久和会長が開会挨拶。コロナ対策と経済活動両立の重要性を強調し、東京一極集中を打破して、地方で豊かな人生を送るいい契機にしたいなどと期待感を示した。
 懇談テーマは2つ。コロナ支援は、北経連の菱沼捷二副会長(津田駒工業代表取締役会長)。また、アフターコロナの観光や産業振興の支援など展望については、高木繁雄副会長(北陸銀行特別参与)が説明した。
 各テーマに沿い、3県知事がそれぞれ、コロナの対応経緯から現状、今後の方向性まで示した。
 富山県の石井隆一知事は、事業者支援へ「全国知事会と連携し、県内の市町村とも連携した」。石川県の谷本正憲知事は、「休業要請協力金(1事業者あたり50万円)など全国トップクラス」の支給金を強調。ホスト役の福井県の杉本達治知事は、「ビッグデータを活用し、第2波防止へ挑戦」などと次を見据えた。

【3県の提出資料】
■富山県 医療体制の整備(病床確保計画、感染症医療機能の強化など) 中小・小規模企業等への支援 雇用の維持と確保 農林水産業への支援 学びの保障に向けた学習支援策の強化 アフターコロナ時代を見据えた戦略 北陸新幹線の整備効果と今後のスケジュール 北陸3県でのデスティネーションキャンペーンの誘致 くすりのシリコンバレーTOYAMA創造コンソーシアム 産業支援機能の強化 とやまアルミコンソーシアムの推進 とやまヘルスケアコンソーシアムの推進など
■石川県 医療提供体制の確保(病床確保計画、協力金) 緊急事態措置に基づく休業要請および協力金の支給、前例のない総額140億円にのぼる3つの支援策 新型コロナウイルス感染症緊急特別融資 伝統工芸産業を支える職人緊急支援事業 県民向け県内宿泊応援事業 能登牛のブランドを維持する取り組み 地方創生の方向性 北陸新幹線の早期全線開業に向けた取り組み 金沢港・金沢港クルーズターミナル 政府機関の地方移転(国立工芸館など) AI・IoTの人材育成支援など
■福井県 医療・検査体制の整備 県民行動指針の策定とビッグデータの活用 学校の臨時休業中の学習支援 事業者への支援(全体概要と、事業継続の支援、 事業再開・拡大支援、消費等の需要喚起) 第2波防止への挑戦 福井県長期ビジョンの策定 アフターコロナにおける「分散型国家」への転換 大学定員の見直し・企業の地方移転促進 地方への人口移動を推進 北陸の魅力を発信し、交流人口を拡大 大交流化を支えるインフラ整備(高速交通・物流ネットワーク整備の加速など)

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