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北陸工業新聞社
2020/07/27

【石川】駅舎建て替えを検討/能登部駅周辺整備基本構想/中能登町/町道拡幅、駐車場も

 中能登町は、JR七尾線能登部駅(徳丸)の周辺整備に向けた基本構想を策定した。老朽化した駅舎の建て替えを検討するほか、駅前の町道拡幅や駐車場整備などに取り組む方針で、利用者の利便性向上を目指す。
 能登部駅は築60年以上経過し、トイレは洋式化されていないほか、駅前のロータリーや乗降場のスペースも十分に確保されていない。鹿西高生徒の通学にも利用されており、駅前の狭小な道路の安全対策も課題となっている。これを受け、町は昨年度、今後の整備の方向性について検討し、基本構想を取りまとめた。
 計画では、駅舎は周辺環境との調和を図るため、外観に伝統的な農家建築様式「アズマダチ」の幾何学的なデザインや平格子、下見板張り、勾配屋根を取り入れる。延べ床面積は約170平方メートル程度。交流にぎわい機能として待合室や自習スペースとなるコミュニティースペース約75平方メートル、コンコース約25平方メートル、トイレ約35平方メートル、駅務室約10平方メートルなどを配置する。
 駅前広場には、バスとタクシーの乗降場や送迎者用短時間駐車場を整備する。「パーク・アンド・ライド」用の駐車場も設ける。駅前の町道については、歩道を設置し、生徒や地域住民らの安全安心を確保する。
 町は今後、関係機関との協議を進めながら、事業化を目指す。基本構想の策定業務は日本海コンサルタントが担当した。

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