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　県甲賀土木事務所は、湖南市菩提寺地先で計画している県道竜王石部線道路改築事業について、来月に予備設計業務の発注を予定。注目されていた湖南市との負担範囲については、県が新橋建設と完成後の維持管理を、湖南市が長大橋のメンテナンス等を担っていくことで決定した。
　設計業務の主な内容は、線形確定業務や実施設計に係る基礎データの収集など。年度内に完了させ、来年度から用地測量・実施設計へと進めていく。
　事業負担範囲決定は、昨年度数回の協議の場を持ち検討を進めた結果、新橋建設に係る諸費用と今後のメンテナンスを県が負担し、野洲川を渡る昭和11年建設の長大橋（延長221・3�b）の維持管理や地元への説明への協力等を湖南市が受け持つことで合意。県と市は手を合わせ今後も整備を円滑に進めていく。
　同事業は、菩提寺地内で整備した国道1号バイパスまでの新道南側に新橋を建設し、同線の道路改良を実施することがメインで、長大橋と新橋をともに活用させていくことで、慢性的な渋滞解消を図ることが狙い。同事業が完了すれば、一般県道石部草津線との接続がスムーズとなるだけでなく、同市宝来坂地先までの約2・5�qまでの道路利用状況の改善も見込めることから早期の完成が期待される。
　なお、長大橋は、79年（昭和54年）に拡幅工事を行うなどの改修を行っているものの、老朽化により安全面などが危惧されていることから、どのような安全対策工事をどの時期に実施していくかの決定は、今後の課題としている。

提供：滋賀産業新聞