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建設新聞社
2020/07/27

【東北・山形】升川建設Gを特定/山形県寒河江工業高改築のPFI

 山形県教育庁は、PFI法に基づき実施する「県立寒河江工業高等学校改築整備事業」の事業者選定について5月14日に開札(WTO対象、総合評価落札方式)し、今月17日のヒアリング・プレゼンテーション審査を経て、升川建設グループ(▽構成企業=升川建設、羽田設計事務所、高木、東北電化工業、弘栄設備工業、山形ビルサービス、▽協力企業=布施建設、シェルター、タルイシ、メコム、YCC情報システム)を特定した。落札金額は49億5751万4551円で、総合評価点は592・06(性能評価点310・15点+価格評価点281・91点)だった。今後、10月中旬の議会議決を経て事業契約締結となる。
 入札には同グループのほか、市村工務店グループ(▽構成企業=市村工務店、千歳建設、渋谷建設、東照電気、黒澤建設工業、鈴木建築設計事務所、セロン東北)が参加した。
 山形県寒河江市緑町148地内にある同校の施設は、昭和30年代後半から40年代前半に建築された建物が多い。これまで部分的な補修を施してきたものの、施設の老朽化が著しく安全面も含めて良好な教育環境の維持が困難と判断したため建て替えを立案。より充実した学校教育環境を整えていこうという観点から整備手法をPFI事業(BTO方式)とした。
 建設地は、現敷地内(4万4547平方b)にあるグラウンド部分とする。施設規模は、新校舎が3階建てを上限に延べ約9300平方b、新体育館は延べ約3050平方b(ピロティ、渡り廊下含む)とする。新グラウンド(トラック、野球場、サッカー場、テニスコートなど)は約2万2000平方bを整備し、駐車場は100台分、駐輪場は360台分を確保する。また、合宿所(W造2階建て、延べ155平方b)と弓道場(W造平屋建て、延べ106平方b)については既存施設を改修して継続利用する方針だ。整備期間中は既存校舎での教育活動を継続し、仮設校舎は設置しないこととする。
 事業契約締結日から2024年2月まで設計・第1期建設工事期間(新校舎、新体育館などの整備)、24年4月1日に新施設の供用開始、24年9月〜25年9月までを第2期建設工事期間(既存校舎・体育館などの解体撤去、新グラウンドなど整備)とする。維持管理期間は39年3月31日まで。

 提供:建設新聞社