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西日本建設新聞社
2020/07/29

【熊本】被災道路約100qを国が代行 令和2年7月豪雨

 国土交通省は22日、令和2年7月豪雨で被災した国道219号など県市町村管理の道路約100`の災害復旧事業を国の権限代行で着手すると発表した。球磨川で流失した10橋の復旧も代行し、被災地の早期復旧を図る。
 都道府県や市町村からの要請に基づき、県道等の災害復旧においても国が代行できるようになった5月の道路法改正後、初の適用となる。
 代行するのは、県管理の国道219号(八代市渡町〜人吉市相良町)約50`をはじめ、県道7路線計約40`、市町村道7路線計約10`。
 橋梁は、国道219号の鎌瀬橋、人吉水俣線の西瀬橋、坂本人吉線の坂本橋、小鶴原女木線の深水橋、球磨田浦線の神瀬橋、遠原渡線の相良橋、中神大柿線の天狗橋、大瀬吉松線の大瀬橋、松本大坂間線の松本橋、沖鶴線の沖鶴橋。西瀬橋は通学路に指定されているため、仮橋の設置を急ぐ。
 国の権限代行の決定を受け、蒲島郁夫県知事は「迅速な復旧には高度な技術力と機動力が必要と考えている。被災地域の一日も早い復旧・復興が実現できるよう国の支援を頂きながら、引き続き全力で取り組んでいく」とコメントを出した。

■県管理9河川の土砂等撤去

 国土交通省は、令和2年7月豪雨で大量の土砂や流木が流出して河道の閉塞等が確認された熊本県管理9河川約33`について、国の権限代行で土砂撤去等を緊急的に実施する。27日の蒲島郁夫県知事の要請に対応したもので、28日から開始した。
 いずれも球磨川水系の市之俣川5・1`(八代市)、川内川3・5`、庄本川4・3`、芋川4・5`、中園川2・5`、小川2・8`、鵜川2・1`、那良川6・5`(以上球磨村)、告川1・8`(芦北町)。堆積した土砂等を取り除き、今後の雨による2次被害を防止する。
 河川の権限代行は、2017年6月施行の改正河川法で創設され、高度な技術力、管理者の体制などを踏まえて必要性を判断した場合に適用する。

提供:西日本建設新聞社
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