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北陸工業新聞社
2020/07/29

【富山】「働きやすい環境整う」と助言/整備局利賀高校生招き見学会/竹沢建設の現場で実施

 北陸地方整備局利賀ダム工事事務所は、南砺市利賀村岩渕地先で竹沢建設(射水市、四井慎一代表取締役)が進める「利賀川護岸整備他工事」の現場において高岡工芸高校の生徒を招いた見学会を開いた。
 見学会は若手の人材確保につなげようと行われ、この日は土木環境科の3年生30人が参加。新型コロナウイルスの感染防止と熱中症への対策をとった上で、ICT建機やドローンを使った測量について説明を受けながら、実際に機器に触れ最新の施工技術を体験した。冒頭、利賀ダム工事事務所の山田秀夫工事課長があいさつした後、工事の現場代理人を務める梨木信孝氏による工事概要の説明があった。
 見学会に続く、意見交換会では、竹沢建設から高岡工芸高校出身の若手・女性技術者である、佐伯治彦氏と笹尾あかね氏が入職のきっかけ、仕事内容、建設業の魅力を紹介。現在、高速道路のコンクリート構造物補修工事に携わる佐伯氏は、「任せられた個所が安全に作業遂行できるよう先輩のアドバイスを参考に日々勉強中。ボコボコだったコンクリートが直され、ピカピカになったのを見ると、これが道路を走る人たちの安全につながっていると思えて、やりがいにつながる」。また、「建設業は3Kと聞いていたが、私にとってはとても楽しく、働きやすい環境。会社のサポートによって資格取得に挑戦できる」と話した。
 笹尾氏は、「土木工事に興味があり、大型重機の運転がしてみたい」が入社の動機で、今は写真管理などの現場管理を担い、取得した重機の資格を活かし、現場によってはオペレーターの作業もやっていると自己紹介。「管理とオペレーターの両方を勉強し吸収することで、自分なりの目線を持って他の人とは違うアイデアで現場をつくっていきたい」と抱負を語った。女性活躍の場も多いとし、「会社や現場の環境が整っていると感じる。毎日現場が変化する中で、学ぶことがある。今回がきっかけとなり、将来同じ現場で働けることを楽しみにしています」と呼びかけた。生徒からは、「普段の授業では学べない貴重な経験になった。今後の就職に良い参考になる」との声が聞かれた。
 最後にドローンを提供したエイ・テックの協力で集合写真の記念撮影が行われた。

hokuriku