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建通新聞社(東京)
2020/07/31

【東京】東京外環 事業費約7600億を増額へ

 国土交通省関東地方整備局は7月30日、事業評価監視委員会を開き、東京外かく環状道路(関越〜東名)について事業費約7600億円を増額する案を提示した。中央ジャンクション(JCT)の地中拡幅部の工法を変更し、外殻シールド工法と凍結工法を採用。さらに、大泉JCTで軟弱地盤対策、東名JCTで本線シールドトンネルの掘進方法などを変更したことに伴い、事業費を大幅に増額する必要性があるとした。
 外環の関越〜東名間は、東京都練馬区大泉町から世田谷区宇奈根までの約16・2`をつなぐ。東日本高速道路、中日本高速道路と共同で事業を進めている。本線は大泉側、東名側ともに着手済みで、地中拡幅部は詳細設計を進めている。
 事業費増額に関連した主な計画の見直しとして、中央JCT地中拡幅部では▽断面形状を馬蹄形から円形に変更(約1130億円)▽より安全性の高い外殻シールドによる施工、凍結工法の採用(約3365億円)▽地下水位上昇への対応(約865億円)―などを挙げた。
 また、中央JCTでの地質調査を踏まえた仮設工法見直しなどに伴い、約780億円を追加する。
 大泉JCTでも地質調査を踏まえ、本線シールドの発進設備変更に約670億円、ランプ接合部での地盤改良工などに約580億円を増額する。
 東名JCTは、本線シールドトンネルの掘進方法見直しとヤード構造の変更などで約210億円を追加する。
 次回の事業評価委で計画案の可否を判断する。

提供:建通新聞社