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鹿児島建設新聞
2020/08/06

【鹿児島】災害復旧の不調不落対策/随契前に条件付導入/薩摩川内市が改定

 薩摩川内市は、「災害復旧における入札契約方式の適用ガイドライン」を改定した。地域性を考慮した指名競争入札で、不調・不落等になった場合、地域要件を除外した条件付一般競争入札を導入する。また、業者が希望した場合に行う工事成績評定では、指名競争入札を含めて6点加点するように変更した。今後発注される災害復旧工事から適用される。
 同市では、緊急性が高い災害復旧は随意契約、一定の期日までに完了させる必要がある工事を指名競争入札として実施し、不調・不落になった場合に随意契約を行っている。しかし、2019年度は約6割が不調不落による随意契約に至っており、随意契約の相手方の選定にも難航していた。
 こういった状況を踏まえて、不調・不落を抑制するために地域全体が参加できる条件付一般競争を随意契約の前に行うことに決めた。
 また、原則対象外としている工事成績評定は、参加が有利になる総合評価落札方式や優良建設工事施工企業等表彰の対象となる状況などもあり、これまでの4点加点から2点アップすることにより、競争入札への参加を促す。特に表彰は19年度実績で試算すると、災害復旧工事48件を発注した中で、21件が工事成績対象となり、このうち4件が表彰を受けた。同市では、増点することで表彰される確率が80%まで上昇すると見ている。

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