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建通新聞社(神奈川)
2020/08/07

【神奈川】鎌倉・逗子・葉山 鎌倉市生ごみ資源化施設を先行整備

 鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化検討協議会は3日、「鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化実施計画」を策定した。新施設として、鎌倉市で5d未満の生ごみ資源化施設を先行整備する他、葉山町クリーンセンターで中継施設や生ごみ資源化施設の整備を計画している。
 実施計画の計画期間は2020年度から29年度までの10年間。基本理念は「環境負荷の少ない循環型社会の形成に資するゼロ・ウェイストの実現を目指す」。素案を公表後、市民説明会やパブリックコメントを実施し、審議会などの意見を踏まえ、ごみ減量・資源化施策や各市町が担うごみ処理の役割分担などを記載している。ハード面(施設整備)での連携を、鎌倉市の既存焼却施設が停止する24年度までを第1期、その後を第2期として、計画を進める。
 整備方針は次の通り。
<第1期計画(20年度〜24年度)>
 ▽焼却施設、中継施設―焼却施設は、鎌倉市の名越クリーンセンター(既存施設)と逗子市の逗子市環境クリーンセンター(既存施設)を利用し、連携を図り処理を行う。葉山町には、葉山町クリーンセンター中継施設(新施設)を整備する。鎌倉市と逗子市の焼却施設は、それぞれの施設の工事などに伴う休炉時と緊急を要する災害時などで相互に連携を図る
 ▽容器包装プラスチック―逗子市は直営の逗子市環境クリーンセンター(既存施設)で処理し、鎌倉市は市内の民間事業者に処理を委託し、葉山町は逗子市に処理を委託する
 ▽生ごみ―鎌倉市で生ごみ資源化施設(新施設)、逗子市と葉山町で葉山町クリーンセンター生ごみ資源化施設(新施設)の施設整備を行う。鎌倉市の生ごみ資源化施設は、5d未満の施設を先行して整備する予定
 <第2期計画(25年度〜29年度)>
 ▽焼却施設、中継施設―焼却施設は、ごみの減量・資源化を推進することにより焼却量を削減した上で、逗子市の逗子市環境クリーンセンター(既存施設)を利用して2市1町の可燃ごみの処理を行う。鎌倉市に名越クリーンセンター中継施設(新施設)、葉山町に葉山町クリーンセンター中継施設(新施設)を整備し、逗子市焼却施設に運搬する。鎌倉市の生ごみ資源化施設の拡大整備期間中(25年度〜28年度)は、逗子市焼却施設の焼却可能量が年間2万d程度であることから、2市1町の全ての可燃ごみを処理することが不可能であるため、鎌倉市の可燃ごみの一部を他市町村との連携や民間活用により適正に処理する。区域内の焼却施設が1施設になることから、緊急を要する災害や処理が困難となる場合を想定し、リスク管理として近隣市町や民間事業者等とごみ処理に関する協力体制を構築する
 ▽容器包装プラスチック―引き続き、逗子市は直営の逗子市環境クリーンセンター(既存施設)で処理し、鎌倉市は市内の民間事業者に処理を委託し、葉山町は逗子市に処理を委託する
 ▽生ごみ―生ごみの処理は、引き続き、鎌倉市と葉山町の資源化施設で処理を行う。鎌倉市の生ごみ資源化施設は、第1期で整備する5d未満の施設での検証を行い、当該地で全市の生ごみを処理する施設へ拡大する予定。

提供:建通新聞社