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建通新聞社(神奈川)
2020/08/20

【神奈川】茅ケ崎市 駐車場1万平方bを利活用へ

 茅ケ崎市は8月17日、土地利活用事業を進めている茅ケ崎第1駐車場について、サウンディング型市場調査の実施結果を公表した。調査にはアイデアやノウハウを持つ民間事業者8団体が参加。「事業の可能性あり」など建設的な意向が多く集まった。調査結果を受けて今後は事業スキームを整理し、12月の事業者公募開始と2021年3月の優先交渉権者決定、4月の基本協定締結を目指す。
 今回の調査結果により事業の成立可能性については、駐車場以外の利用や土地の貸し付け、契約の保証金、解体費などの条件整理を行う必要があるとしながらも、駅から比較的近いことや公園が前面に位置することなどから、可能性があることを示す意向が多く集まった。一方で、一定の歳入確保による財政健全化に寄与できることも確認した。
 また、事業方式では、事業期間を30〜40年とする事業用定期借地権方式による事業の可能性がある意向が示された他、地元雇用や地域コミュニティー活性化への寄与など一定の地域貢献の意思を持つ企業の意向が分かった。
 年額4094万円を目安とする貸付料については妥当、減額などの意見をはじめ、ある程度支払いの意思を持つ企業が多いことも確認できた。
 対話結果ではこの他、駐車場の設置を条件とした際に導入可能な施設として、商業施設や生活利便施設、文化レクリエーション施設などが上がった。
 現在の募集スケジュールに関しては、妥当とする一方で、新型コロナの収束が見えない中で厳しいとする意見やコンソーシアム組成の進展次第、建設規模によるとする考え、23年度を供用開始とする意向が寄せられた。
 調査対象地の用途地域などは、近隣商業地域(建ぺい率80%、容積率300%)、高さ制限は31b(第4種高度地区)。茅ケ崎市駅北口特別景観まちづくり地区(行政文化街区)。
 第1駐車場は、鉄骨造4階建て延べ約1万0046平方b。建築面積2564平方b。稼働率は約65%で、利用料収入が年間約5700万円(共に18年度)。

提供:建通新聞社