トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2020/08/24

【愛媛】愛媛県内土砂災害危険箇所 ランクT着手率は42・5%

 土砂災害の恐れがある愛媛県内の土砂災害危険箇所は2020年3月31日現在で1万5190カ所あり、このうち整備の重要度が高いランクT(6796カ所)の着手率は42・5%となっていることが分かった。
 危険箇所は土石流危険渓流、地滑り危険箇所、急傾斜地崩壊危険箇所から成り、土石流と急傾斜地について県では整備の早急・必要性などの重要度をランクTからVまでの3区分に分類。保全対象人家5戸以上や公共施設がある箇所を重要性が高いランクTに区分し、整備を進めている。
 ランクTの箇所数は、土石流危険渓流が3540カ所で着手率は31・5%、急傾斜地崩壊危険箇所が2750カ所で58・2%、地滑り危険箇所はランク区分がなく506カ所で34・4%となっている。
 市町別のランクT数は、四国中央市が231カ所、新居浜市が209カ所、西条市が236カ所、今治市が352カ所、上島町が107カ所、松山市が616カ所、東温市が100カ所、伊予市が295カ所、砥部町が124カ所、久万高原町が252カ所、大洲市は301カ所、内子町が286カ所、八幡浜市が106カ所、伊方町が321カ所、西予市が548カ所、宇和島市が975カ所、鬼北町が173カ所、松野町が69カ所、愛南町が351カ所となっている。
 県内は地形的に土砂災害危険地区が多く、生命・財産を脅かす土砂災害からの危険を回避するため、安全・安心対策の整備が急がれるが、整備必要箇所が多く限られた砂防事業費の中でやり繰りしているのが現状。
提供:建通新聞社