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滋賀産業新聞
2020/08/27

【滋賀】大津商議所の浜大津コンベンションストリート構想

 京阪浜大津・大津港近くでの「びわ湖アリーナ構想」が実現に向けて動き出そうとしている。アリーナを中心として、びわ湖大津プリンスホテルまでの湖岸エリアに集積するコンベンション施設を生かしたまちづくりとなる「浜大津コンベンションストリート構想」として具体化を図るもの。調査検討を進めている大津商工会議所では、2025年大阪・国際万博との連携による実現を目標としている。
 「びわ湖アリーナ構想」は、京阪浜大津駅前にある県有地及び市有地(空き地)約8500平方bにプロバスケットチーム・滋賀レイクスターズが本拠地とする施設を整備しようとするもので、大津商工会議所がスポーツ庁にも支援を求め、調査研究が進められた。構想のアリーナは、個人や企業からの寄付や助成金など民間主導で事業費を確保し、運営は民間が行う形。バスケットの他、コンサートや催事利用を進め娯楽性の高い施設。規模は3層構造・収容人数5000〜6000人規模。面積は約6000平方b。
 大津商工会議所では、「アリーナだけを造って維持管理に追われるのは本末転倒で、いかに継続的に人を呼び込むことができるのかが重要」と考え、このアリーナと従来からある既存の琵琶湖ホテル、びわ湖大津プリンスホテル、びわ湖ホール、ピアザ淡海、明日都浜大津、旧大津公会堂、大津市民会館、アヤハレークサイドホテル―等、なぎさ公園に連なるこれら施設を「コンベンション通り」としてブランド化する「浜大津コンベンションストリート構想」として具体化していくこととし、今年2月には経済産業省・国土交通省から地域未来投資促進法に基づく連携支援計画の承認を取得している。
 浜大津コンベンションストリート構想の中心となるのがアリーナ。当初の検討では民間事業の出資による特定目的会社(SPC)「仮称・鰍ムわ湖アリーナ」が施設を建設、運営は運営会社に委託、用地は滋賀県・大津市・民間事業者から定期借地する形。商工会議所はSPCに出資することとなる。当初スケジュールは今年にデザインビルドの事業者を募集、21年に基本・実施設計、22年から工事着手、23年度中の供用開始であったが、コロナ禍の影響で数年先送りも含めて流動的だ。

提供:滋賀産業新聞