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北陸工業新聞社
2020/08/28

【石川】債務12億円を設定/(仮)西松任駅で白山市が負担金/JR西日本と協定へ

 白山市は、在来線新駅整備事業について9月補正予算案に21〜22年度までの債務負担行為として限度額12億5116万3000円を設定した。(仮称)西松任駅建設への市の負担金で、今年度のJR西日本との工事協定締結に向け、協議が進められる。
 JR松任駅と加賀笠間駅間で新設が計画される(仮称)西松任駅については、国土交通省が3月に新規事業採択。総事業費は22億円を想定している。事業主体は白山市地域公共交通協議会。
 建設場所は、同市北安田町地内の松任北安田南部地区土地区画整理事業区域で、北陸新幹線白山総合車両所に近い。在来線の同駅はホームの長さが130メートル(6両編成対応)で、相対式のホーム2面2線。跨線橋や待合室、トイレ(下り線側)、エレベーター2基、改札口2カ所、券売機(下り線側)、IC簡易改札機、スロープ(上り線側)などが整備される。
 今年度の実施設計を経て21年度に着工し、北陸新幹線敦賀開業と同時期の23年春の開業を目指す。開業時の駅利用者は1日あたり1871人を見込んでいる。同協議会や白山市、JR西日本、石川県の4者で今年度に覚書を締結する。国の補助金以外の費用を市が負担し、JR西日本が設計・施工、運営は並行在来線を引き受ける運行事業者が担うとしている。
 同駅は、市が策定した「市地域公共交通網形成計画」に明記された。地元からの要望も強く、ビジターセンターの最寄り駅および地域住民の通勤・通学手段として必要と示されている。

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