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北陸工業新聞社
2020/08/28

【新潟】青海中改修に11億など/国土強靱化地域計画まとまる/糸魚川市

 糸魚川市は、「糸魚川市国土強靭化地域計画」を策定した。
 地理的条件や過去の災害事例などを基に、地震、津波・高波、風水害、雪害、火山災害の5つの自然災害を想定。その上で、地域特性を踏まえた23項目の「起きてはならない最悪の事態(リスクシナリオ)」と、その回避策を設定した。また、必要に応じて重要業績指標も盛り込んだ。
 主な内容は次の通り。
▽建築物の耐震・安全化
・住宅耐震化率80%を85%に
・公共特定建築物の耐震化率71%を75%に
・民営社会福祉施設などの耐震化促進
▽初期消火体制の強化
・防火水槽耐震化率24・7%を26・3%に
▽都市基盤の整備
・橋梁の耐震化・老朽化対策の推進
・無電柱化路線2路線480メートルの整備
▽河川改修等による治水対策
・河川関連施設の耐震化、老朽化対策の促進
・排水路、雨水幹線施設の整備
▽土砂災害への対応強化
・砂防事業、地すべり対策事業などの推進
▽物流の災害対処能力向上
・国道8号子不知〜親不知地区の子不知地区事業化
・国道8号糸魚川東バイパスの全区間(6・9キロ)開通
・地域高規格道路松本糸魚川連絡道路の全区間(20キロ)事業化
・姫川港の施設整備および老朽化対策の推進
・橋梁の耐震補強、道路法面の落石防止対策
▽ライフラインの災害対応力強化
・ガス供給施設の耐震化
・ガス管耐震化率95%を100%に
▽上水道の機能維持
・上水道施設の基幹施設などの耐震化、老朽化対策
・重要上水道管路の耐震化率35%を45%に
▽下水道等の機能維持
・下水処理場耐震化率0%を20%に
・重要管路の耐震化率94%を100%に
▽主要幹線の機能維持
・道路施設の老朽化対策
▽ため池の整備推進
・ため池ハザードマップ作成個所数10カ所を15カ所に
 また、同計画に基づき現段階で実施が決まっている事業をまとめた「分野別事業計画」をみると、主なものでは青海中校舎等大規模改修(事業費11億3300万円)、能生中校舎大規模改修(同2億9800万円)、糸魚川中エアコン等設備更新・改修(同2億3000万円)、大和側漁港長寿命化(同9500万円)、橋梁点検および個別施設計画策定(同2億1500万円)などが予定されている。
 同計画は社会・経済情勢の変化や進ちょく状況を考慮し、5年ごとに見直しを行うほか、情勢の急激な変化が生じた場合には適宜変更するとしている。

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