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建通新聞社(中部)
2020/08/31

【愛知】名古屋フコク生命ビル解体 跡地活用いかに

 富国生命保険(東京都千代田区内幸町2ノ2ノ2)は、名古屋市中心部にある「名古屋フコク生命ビル」を解体する方向で検討を進めている。現在、入居者と退去に向けた交渉を進めており、退去が済み次第、解体する方針。同地は地下鉄・桜通駅直近で、名古屋市中心部を走る「桜通」に面している一等地。この約1200平方bの敷地が空くこととなり、今後の動向が注目される。
 所在地は名古屋市中区丸の内1ノ16ノ15。敷地面積は約1200平方b。同地の隣地には清水建設や、そのグループ企業である清水総合開発(ともに東京都中央区)が保有する駐車場(約3500平方b)があり、これと合わせると約4700平方bの敷地となる。用途地域は商業地域で、容積率800%、建ぺい率80%。
 また名古屋市は、都心部の指定容積率の上限を引き上げるための準備を進めており、すでに都市計画審議会は同案件を了承している。同ビルを含めた周辺エリアについては、900%まで引き上げることが可能となりそうだ。
 富国生命保険は同ビルの跡地を「自社で保有し活用する」と回答。活用用途については「現時点では未定」としている。解体の施工者についてたずねると「正式には決まっていない」と答えた。
 同ビルは地下3階、地上9階建て延べ約1万3000平方b強。1967年に竣工した。設備などをはじめとして老朽化が進んでおり、現在、富国生命保険名古屋支社の他、3テナントのみが入居している状況となっている。

提供:建通新聞社