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滋賀産業新聞
2020/09/01

【滋賀】県甲賀土木 甲賀阿山線の道路改良

 県甲賀土木事務所は、一般県道甲賀阿山線で計画している道路改良事業について、道路拡幅工事に係る切土・盛土工を10月頃に発注予定。同工事が完了する来年度からは、いよいよ橋梁上部工工事に着手する方針だ。
 今年度実施する切土・盛土工の主な工事内容は、田畑部の道路を広げるために切土工を実施し発生した土を活用し、橋梁整備予定場所付近の約400bに盛土工を施す。発注方式は、事後審査型一般競争入札を予定。工期は約6ヵ月程度を見込んでいる。
 同工事完了後は、橋梁整備へと進めていく。過年度にPCプレテンションホロー桁橋1橋に係る橋台2橋を整備済みで、来年度早期には上部工工事に着手したい考え。発注方法は総合評価方式となる見通し。プレストレス方法は、PCプレテンション方式を採用予定。
 なお、橋梁詳細設計はサンセイ(大津市)、本線道路詳細設計は、第一設計監理(湖南市)が担当済み。
 同事業は、甲賀市甲南町野川(一部重複する県道上馬杉野尻線との接続部)から同市甲賀町滝に至る延長1034bを対象に、普通自動車同士の離合困難な状況改善及び安全面の向上のために、既存路線幅員約4bを全幅7・5bに拡幅、1車線から2車線へと整備するもので、拡幅工事以外に、構造物として橋梁1橋のほか、隣接するため池からの水路が道路下を潜るボックスカルバートが1ヵ所ある。ボックスカルバート工については、用水の使用が終わってから発注する必要があり、工事が渇水期に制限されるため、発注時期を見定めていく。これらの工事全て終えるのに少なく見積もってもあと5年以上はかかる模様。
 県道甲賀阿山線は、甲賀市甲賀町大原市場の主要地方道草津伊賀線との交差点(先線は甲賀土山線)を起点に、三重県伊賀市川合で主要地方道甲南阿山伊賀線接続するL7・7qの一般県道。三重県伊賀地域と滋賀県甲賀地域を結ぶ幹線道路の一つで、甲賀市の甲賀町や土山町と伊賀市の阿山以西を結ぶ最短ルートで利用者も多い。

提供:滋賀産業新聞