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日本工業経済新聞社(群馬)
2020/09/02

【群馬】渋川市は古巻公民館の建て替えへ

渋川市は古巻公民館(八木原678)の建て替えに向け、8月中に古巻公民館建設検討委員会を地元の代表者などと開催。整備要望が強いホールについて検証を行い、500席の規模を求める声が多かったため、神山設計(前橋市)が手掛ける基本設計の修正に入る。年度末までの完了を目指しており、順調に進めば2021年度に実施設計、工事は22年度から2カ年で行い、24年度の供用開始となる。
同公民館は1988年に完成したS造平屋、床面積645・94u。敷地面積は4194・88u。元々は農業用研修施設で、公民館に転用しているため、現在の地区住民数に対して部屋数や面積が不足しており不便な状態。
新たな公民館の導入機能や規模は、地元住民などからの要望を経て委員会で決定。地元からの要望としては500席のホールほか、学習室120席、図書室、視聴覚室、和室、創作室、調理室などがあがった。基本設計段階では、限られた敷地面積の関係から要望よりもホール客席数を少なくするなどして作業。建物面積は2500u程度となった。既存のホールは150席程度と手狭な状態で地区住民数などからも500席は必要との声が大きく、要望に沿った形で基本設計を修正する。新たなホールは移動式観覧席となるもよう。ホール活用時以外は多目的ホールとして使用、災害時には避難所として活用する方針。
次回の検討委員会は新型コロナウイルス感染症の影響で前後する可能性もあるが、10月ごろを予定している。再度、ホールの詳細を詰めるほか、完成後の利活用についても話し合う。
検討委員会は2019年10月29日に発足。18年度に完成した邑楽町の中央公民館や前橋市内の公民館など、先行事例の視察も実施してきた。
駐車場は現在も検討が進んでおり、各部屋の規模により台数を決定する予定。公民館周辺は北側と東側の住宅地を除いて土地改良区域となっており、24年度までは農業振興地域内の農用地区域から除外の申し出を行うことができないため、農地転用が不可能。現在の敷地内での駐車場整備が見込まれるが、慎重に検討を行う。
市内の公民館建設は、14年度の赤城公民館が直近となるが、計画当初からは10年以上が経過。利用者のニーズ、設備の近代化なども進んでいることから前例にこだわらず検討している。
古巻地区は人口増加が見込まれる地域でもあり、ユニバーサルデザインの追及や多様なイベントの開催、防災機能や住民票発行などの行政サービス機能を持たせるなどといった施設を目指している。