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建設経済新聞社
2020/09/10

【京都】公共事業平準化対策25億円 9月補正予算案に債務負担 城陽橋の工事請負契約案も

 京都府は、14日開会の9月議会に809億7300万円規模の一般会計補正予算案(第4号)、8200万円規模の営林事業特別会計補正予算案(第1号)など19議案を提出する。会期は11月2日まで。
 一般会計補正予算案の普通建設事業費は8億4000万円(補助事業6億7000万円、1億7000万円)。
 主なものをみると、農林水産部は、新規で災害に強い森づくり事業費に6億円を計上。令和2年7月豪雨により発生した山地災害の早急な復旧及び災害防止対策を実施する。
 災害関連緊急公共治山事業費に5億円、災害関連緊急単独治山事業に1億円を配分し、京都市左京区鞍馬二ノ瀬町で発生した山地災害の復旧、災害防止に向けた治山施設の修復等を行う。
 商工労働観光部は、新産業開拓スタートアップ支援事業に1000万円を新規計上。今年7月に京阪神連携のスタートアップ・エコシステムが国の「グローバル拠点都市」に選定されたことを踏まえ、国内外のビジネスアイデアや起業家同士のマッチングを図るための交流会(ジャパン・ハッカソン等)をオンラインで開催する。集積したアイデアの事業化に向けた支援も充実。コワーキングスペース等に活用可能な京町家など京都らしい遊休資産などの情報提供や先輩起業家との交流などを支援する。
 建設交通部は、年間を通じた仕事量の平準化を図るため、単独公共事業執行平準化対策費に債務負担行為として限度額25億円を設定。道路・街路事業に15億6000万円、河川・砂防事業に8億2000万円、都市公園事業に1億2000万円を配分する。
 債務負担行為として今年度中に事業着手することにより、@出水期(6月頃〜10月頃)までに施工する必要がある箇所A地元調整等から年度当初の工事着手が必要(可能)な箇所B夏場の交通規制困難期までに施工する必要がある箇所等の対策を講じる。
 工事請負契約関係では、府道山城総合運動公園城陽線橋りょう新設改良工事の契約締結案を提出する。工事場所は城陽市富野。工事概要は城陽橋上部工1橋(橋長315・5m、幅員6・5(7・5)m)、鋼5径間連続非合成箱桁製作315・5m(906t)、クレーンベントによる主桁架設252m。工事期間は令和5年9月30日まで。
 14社が入札参加し、8月12日に開札。古河産機システムズが税込14億0857万0900円(税抜12億8051万9000円)で落札した。なお予定価格は税込15億3421万0700円(税抜13億9473万7000円)、調査基準価格は税込14億0857万0900円(税抜12億8051万9000円)。
 また新行政棟・文化庁移転施設整備工事の電気設備工事、機械設備工事について、それぞれ労務単価等の改定に係る請負契約額の増額に伴う契約変更案を提出する。
 このほかでは、府営住宅上安久団地(舞鶴市)及び須津団地(宮津市)を廃止する府営住宅条例一部改正案、令和元年度の決算認定などを提出する。