トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2020/09/15

【石川】「開放と集中」のキャンパス/金沢美術工芸大学建設工事/実施設計まとまる/月内に入札公告へ

 金沢市は、小立野2丁目の金沢大学工学部跡地で計画する「金沢美術工芸大学建設工事」の実施設計がまとまったことを受け、14日に開かれた市議会総務常任委員会で概要を報告した。基本設計から大きなな変更はなく、学生をはじめ市民も気軽に歩ける「アートプロムナード」や、学生が創作活動に打ち込める「共通工房」などを設け、「開放と集中」が両立したキャンパスの実現を目指す。工事は月内に入札公告となる見通しだ。
 施設概要によると、建設規模はRC一部S造地上3階、地下1階建て延べ約3万7400平方メートル。内訳は、校舎(附属棟含む)が約3万2400平方メートル、図書館・美術館が約3200平方メートル、体育館(多目的ホール)が約1800平方メートル。
 基本コンセプトは「開かれた美の探究と創造のコミュニティ」。設計内容によると、大学の活動を発信するメインストリート「アートプロムナード」は一部にガラスの覆いを設置し、北陸の雨や雪の多い天候でも屋外で活動できるようにする。建物の配置を一部ずらすことで、「広見」のような空間もつくる。
 学生が専攻の枠を越えて利用できる「共通工房」は「創作の庭」に面してリング状に配置。そうした工房は全国でも珍しいとされる。メディアセンターには映像スタジオやコンピュータールームなどを備える。展示や合評が行えるスペース「アートコモンズ」をキャンパス内の随所に設ける。
 周辺整備では、隣接する辰巳用水沿いに遊歩道を設置し、キャンパス周辺の歩行環境および回遊性の向上につなげる。アクセス道路に面するキャンパス正面の広場地下には、浸水対策として雨水貯留施設を整備する。
 基本・実施設計はSALHAUS(サルハウス)・カワグチテイ建築計画JVが担当。建設工事費は約148億円(外構除く)。年明けの着工、23年度中の移転完了を予定する。

hokuriku