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建通新聞社四国
2020/09/15

【徳島】徳島市 5中学校区優先で幼保再編へ

 徳島市は、新たな市立の教育・保育施設の再編計画(就学前教育・保育施設の在り方)と待機児童対策について、市議会の子育て・健康長寿特別委員会などに示した。優先的に取り組む施設等に5中学校区(全15中学校区)を挙げ、1期を5年間とし、2期10年をめどに市立認定こども園への再編と私立認定こども園の誘致や定員枠の移管などに取り組むとした。9月から保護者等への説明を行い、年内をめどに受け皿となる民間事業者を募集し、12月議会での具体的報告を目指す。
 5中学校区は▽城東▽富田▽八万▽国府▽不動。幼稚園については、大規模園と中心とした再編を基本に、1学級が15人未満となれば翌々年度で同一中学校内の幼稚園等と統合を行うことを原則とする(城東、沖洲、佐古、昭和、八万南、南井上、加茂名、川内南)。また、機能強化として2021年度から一時預かり保育時間の延長を助任など7園で実施する他、国府で3歳児保育を実施する。この他外部搬入による昼食の提供も検討する。
 一方、保育所については、私立施設の供給量が不足する提供区域における教育・保育事業の確保や特別な配慮を必要とする子供の保育など、地域のセーフティーネットとしての役割を踏まえ、機能強化に取り組む。中学校区におおむね1カ所の保育所または認定こども園を配置する。
 基本的に市立施設の定員拡大は行わないものの、待機児童の解消を図るため、定員移管の際は、移管先となる民間施設の定員拡大を図るなど、必要な供給量の確保に取り組む。民間施設の整備に当たっては、直近の待機児童対策を念頭に置きながら保育所の民間移管(定員枠移管を含む)を原則に進める他、幼稚園の再編により生じる跡地の活用も検討する。
 待機児童解消の具体的なハード方策(案)として、21年4月の定員拡大に向け、▽白寿会小規模保育園(徳島中学校区、新設)−19人増参画みのり認定こども園(八万中学校区、保育園→認定)−15人▽矢三蔵本保育園(加茂名中学校区、新設)−40人▽あゆみの森事業所内保育園(加茂名、改築)−10人―を整備し、84人の定員増を図ることにしている。
 5中学校区で優先的に取り組む施設等は次の通り。
 ▽城東−私立認定こども園へ定員枠移管▽富田−市立認定こども園1施設、私立認定こども園1施設に再編▽八万―私立認定こども園へ定員枠移管▽国府―私立認定こども園へ定員枠移管▽不動−既存施設を活用し、市立認定こども園へ再編
提供:建通新聞社