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建設新聞社
2020/09/23

【東北・山形】フジタJVを特定/ECI方式 米沢市立病院・三友堂病院新病院建設プロポ

 山形県米沢市は、ECI方式を導入し共同公募型プロポーザルで施工者選定を進めていた「米沢市立病院・三友堂病院新病院建設工事」についてフジタ・後藤組(米沢市)・中村建設(同)JVを最優秀者として特定した。最優秀者の評価点合計は66・13点(実績評価点12・00点+技術提案評価点34・98点+価格評価点19・15点)で、近く正式契約を締結する見通し。
 8月31日に行われたプレゼンテーションおよび審査委員会(委員長=筧淳夫工学院大学教授)によるヒアリングには5者が参加し、次点者には評価点合計が64・29点(実績評価点12・00点+技術提案評価点32・38点+価格評価点19・91点)の鹿島・金子建設工業(米沢市)JVが選ばれた。
 同市の急性期医療は、置賜2次保健医療圏の基幹病院である米沢市立病院(RC造5〜7階建て、延べ2万7691平方b)と基幹病院に準じる三友堂病院(RC造5階建て、延べ1万2041平方b)が担ってきたが、両病院の医師不足や高齢化により救急医療体制の維持が厳しい状況にある。市は2017年度に市立病院が急性期医療を、三友堂病院が回復期医療をそれぞれ担う医療連携の方針を示した。さらに、より地域医療構想に沿った医療連携の理想形に近づけるため、同市相生町6の36地内にある市立病院の現敷地内で老朽化した同病院を建替え、併せて三友堂病院も同敷地内に移転新築することとした。
 計画では、市立病院はS一部SRC造地下1階地上7階建て、延べ約2万3400平方b、三友堂病院はS一部SRC造地下1階地上7階建て、延べ約1万4900平方b規模を想定し、双方とも免震構造を採用。また、S造5階建て、延べ3200平方b、耐震構造のアメニティセンターを同施工者が建設予定。このほか、現在別途公募型プロポーザルで選定中の別施工者がRC造4階建て、延べ約1300平方bのエネルギーセンターを整備予定としている。
 工事範囲は対象施設の建築工事、電気設備工事、給排水衛生設備工事、空調換気設備工事、外構および造成工事、既存施設解体工事。病床数は市立病院が270床程度、三友堂病院は199床を見込み、アメニティセンターには院外調剤薬局、コンビニ、レストラン、保育所、厨房などが配置される予定だ。
 外構工事などを含めた全体の工期は市立病院が25年3月31日、三友堂病院およびアメニティセンターは同6月30日までで、このうち病院新築工事の完成引き渡しは23年7月31日、同年秋の同時開院となる。
 実施設計は基本設計に引き続き内藤建築事務所(ECI方式のため施工者も実施設計に参画)、CM業務は基本計画策定支援業務に引き続き日建設計コンストラクション・マネジメントが担当する。

 提供:建設新聞社