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建通新聞社(神奈川)
2020/09/28

【神奈川】県 水害対策へ初のグリーンボンド発行

 神奈川県初のグリーンボンドが10月下旬に発行されることになった。「神奈川県水防災戦略」に基づく遊水地整備や土砂災害防止施設整備などの事業に充当するため。年限5年で、発行予定額は50億円。
 グリーンボンドは、地球温暖化や気候変動など、環境分野への取り組みのために発行される債券。
 「神奈川県水防災戦略」は、豪雨や台風などによる水災害への対策として今年2月に策定。県は戦略で定めた事業に充当する県債について、グリーンボンドとして機関投資家向けに発行することになった。主幹事はSMBC日興証券と、みずほ証券。
 充当を予定している事業は以下の通り。
■河川の緊急対応
 ▽氾濫の危険性が特に高い区間の堆積土砂撤去や樹木伐採の重点実施―相模川、酒匂川、金目川など38河川
 ▽コンクリート嵩上げ―山王川、目久尻川、境川
 ▽緊急補修など―歌川、金目川、酒匂川など21カ所
■遊水地や流路のボトルネック箇所などの整備
 ▽遊水地整備―引地川、境川、柏尾川など6カ所
 ▽鉄道橋架け替え―山王川、境川
■海岸保全施設などの整備
 ▽護岸工など―小田原海岸、葉山海岸など4カ所
■土砂災害防止施設の整備
 ▽砂防堰堤工など―新崎川、山岸沢など29カ所
 ▽渓流保全工など―下山川、滝ノ沢など33カ所
 ▽アンカー工など―早雲山など6カ所
 ▽法面工など―大滝町地区など201カ所

提供:建通新聞社