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日本工業経済新聞社(群馬)
2020/10/01

【群馬】県桐生土木事務所は、阿左美駅前に横断歩道橋を架設


県桐生土木事務所は、みどり市笠懸町阿左美地内で主要地方道桐生伊勢崎線と東武鉄道桐生線を跨ぐ約60mの横断歩道橋架設を計画している。桐生伊勢崎線に架ける鋼製の桁や階段、橋脚の設置工は一括とし、9月30日に指名通知した基礎工事の進捗状況を考慮し、発注時期を検討する。線路直上部の桁架設は東武鉄道への委託を予定。同社と事前協議を進めている。
架設箇所は2020年3月に移設開業した東武桐生線阿左美駅の新駅舎南西側となる。南北に並行して通る桐生伊勢崎線と東武桐生線を跨ぐ形で架ける。
上部工は中路式鋼床版鈑桁ラーメン橋を採用する。4車線の桐生伊勢崎線を跨ぐ部分の桁延長は、36・53mを予定。単線の東武桐生線に架ける桁は22・5mで計画している。
桁はクレーンを用いて取り付ける。設置する鋼材の総重量は、桐生伊勢崎線側が80・6tを見込む。東武桐生線側については57・8tとなる見通し。
通路の有効幅員は2・1mを確保する。橋面はt8oの薄層舗装で仕上げる。
階段は両端部のほか、桐生伊勢崎線と東武桐生線の間を含む3カ所に設ける。自転車も通行できるよう、幅員0・6mの斜路を階段の間に設置。勾配は25%で計画している。
下部工は、単柱式鋼製橋脚(円柱)を9基設置。基礎はいずれも場所打ち杭とする。桐生伊勢崎線側に2基立柱し、桐生伊勢崎線と東武桐生線の間に3基建てる。東武桐生線側は桁下高を確保するため、階段の折り返しの関係から4基の設置を予定している。
杭工法は全周回転式オールケーシング工法を用いる。橋脚9基のうち6基の基礎は直径φ2300o、深さ7〜9・5mで設置する。残る3基は直径φ2000oで深さ6〜8・5mで計画。同工法は全周回転するケーシングの先端に取り付けたケーシングビットで削孔を行うもの。
設計は東日本総合計画(東京都墨田区)がまとめた。
同橋は、桐生伊勢崎線の拡幅4車化および同線とみどり市道の交差点改良に伴い撤去となった阿左美沼入口横断歩道橋の代替として架設を計画。また、東武桐生線と交差する阿左美アンダーの階段部が桐生伊勢崎線の拡幅用地となり、使用できなくなるため、機能補償として設置する。