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滋賀産業新聞
2020/10/05

【滋賀】愛荘町 役場庁舎等のリニューアル工事

 愛荘町が、9月補正で「役場庁舎等リニューアル工事設計業務委託料2100万円」を予算化した。
 「愛荘町庁舎等のあり方検討委員会」からの答申を8月5日に受け、役場庁舎等について町として具体の方針を策定、実施計画と設計のとりまとめを目的とするもの。10月中に業務を発注し、計画の策定〜住民説明〜意見募集を行ない、今年度内に設計をまとめる予定。
 愛荘町庁舎等のあり方検討委員からの答申は、役場庁舎をはじめ9つの施設のあり方の方針についてまとめた。このうち5施設を対象に、愛知川庁舎(現本庁舎)と秦荘庁舎(現分庁舎)の2施設については、「住民の利便性向上及び事務の効率化等を実現するために、愛知川庁舎にすべての課を集約し、秦荘庁舎は総合的な住民サービス窓口を配置する総合支所とする」とした。総務省基準による庁舎必要面積に対する不足差は、「隣接する愛知川保健センターを活用すれば概ね確保できる」として、検討の目的である「将来世代への負担の軽減」の観点からも集約化を方針とした。
 秦荘保健センターと愛知川保健センターの2施設は、「既に健診等を地域ごとに実施し、機能は愛知川庁舎内に集約しており、他の用途に利用するため名称は廃止する」としていた。
 また、「(隣接する愛知川庁舎)来庁者等の駐車場不足が指摘されていることから、建物を解体し駐車場として整備し、速やかに有効活用する」とした旧愛知川警部交番跡地の整備に向けた設計も、実施する。
 愛荘町は、2006年(平成18年)2月に旧秦荘町と旧愛知川町の2町が合併して誕生したが、役場庁舎をはじめ公共施設は、見直ししないまま現在に至っていた。今後、▽公共施設が大量に更新時期を迎えること、▽人口減少等により利用需要が変化していくこと―などから、施設全体の最適化を図る必要があることを踏まえ、施設の統廃合を基本原則に、『行政機能の配置の最適化に向けた具体の方針』を、検討委員会を立ち上げまとめた。
 対象は9施設。合併協議において『将来的に再度検討する必要がある』とした愛知川庁舎(本庁舎)と秦荘庁舎(分庁舎)のほか、類似施設のラポール秦荘『いきいきセンター』と福祉センター『愛の郷』、秦荘保健センターと愛知川保健センター、老朽化が著しい愛知川公民館と町民センター愛知川と、旧愛知川警部交番跡地。今後、他の施設についても具体化を図る考え。

提供:滋賀産業新聞