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日刊建設タイムズ社
2020/10/05

【千葉】道路美装化、小公園整備等/香取市の社会資本整備総合計画/景観と住環境形成/5か年事業費21億円

 香取市建設水道部都市整備課は、社会資本総合整備計画をまとめた。計画の名称は「香取市における良好な景観と住環境の形成(地域住宅計画(香取市地域)三期)」。計画期間は2020〜24年度の5か年。基幹事業として公営住宅等ストック総合改善事業と佐原地区街並み環境整備事業を実施し、効果促進事業として▽歴史的建造物活用促進事業▽伝統木造建築物構造性能等解明事業▽良好な景観保全事業▽公営住宅等関連事業――に取り組む。事業費は基幹事業19億9700万円、効果促進事業1億600万円の総額21億300万円を見込む。
 同計画は、歴史的街並みにおいて、住宅等修景や耐震性に配慮した伝統木造建築の修理を推進することにより、良好な景観と調和した安全で安心できる住まい・まちづくりを実現することや、公営住宅ストックの質的向上を充実させ、良好な住環境を形成することを目的としている。
 公営住宅等ストック総合改善事業では、粉名口団地の大規模改修や公営住宅長寿命化計画の策定を行う。粉名口団地大規模改修事業には事業費12億1300万円を見込み、公営住宅長寿命化計画を本年度に計画を策定する。
 一方、佐原地区街並み環境整備事業は、佐原地区歴史的景観条例に定められた伝統的建造物群保存地区及び景観形成地区で、忠敬橋を中心とした小野川沿い1100m、香取街道沿い800m、下新町通り沿い250mの範囲を計画区域とする。
 施設整備では、貴重な資源を整備・活用しながら、生活環境の向上を図ることによって、住民にも来訪者にも魅力ある地域づくりを進める。
 具体的には、街路灯を歴史的景観と調和したものにそろえ、統一感の創出と夜間の安全を図るとともに、来訪者の回遊性を促進するため、道路の美装化を実施し、景観の向上を図る。また、空き地等を小公園として整備し、歴史的景観を回復。これにより、地区に不足している休憩場所を提供すると同時に、交流拠点としての機能を付加して来訪者の滞在時間増進とにぎわいの向上を図る。
 住宅に関しては、伝統的建造物でパラペット設置などの改造が加えられたもの、また修繕が必要なものは、修理基準に従い復元修理。新築建造物は、修景基準に従い修景し、地区の歴史的景観の継承を図る。敷地については、街並みが途切れる駐車場、空き地等は門や塀、生垣で連続感を生み出し、歴史的景観の向上を図る。このほか、県が主体となり電線地中化事業を促進する。
 計画による事業内容は次の通り。(@事業内容A事業実施期間B全体事業費)
【基幹事業】
 ▽公営住宅等ストック総合改善事業=@個別改善(居住性向上型、大規模改修・屋上防水工事)、長寿命化計画策定A20〜24年度B12億1300万円
 ▽佐原地区街並み環境整備事業=@歴史的風致形成建造物整備、住宅等修景、道路美装化、街路灯整備、小公園整備等A20〜24年度B7億8400万円
【効果促進事業】
 ▽歴史的建造物活用促進事業=@社会実験A20〜24年度B500万円
 ▽伝統木造建築物構造性能等解明事業=@耐震性能の解明等A20〜24年度B500万円
 ▽良好な景観保全事業=歴史的建造物の滅失防止A20〜24年度B2500万円
 ▽公営住宅等関連事業=@移転先住宅借り上げ、移転補償A20〜24年度B710k_times_comをフォローしましょう
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