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建通新聞社(東京)
2020/10/08

【東京】都と西武 新宿線連立、事業化へ手続き再開

 
東京都と西武鉄道は、「西武鉄道新宿線(井荻駅〜西武柳沢駅間)連続立体交差事業」の環境影響評価書案について、縦覧と住民説明会を開始する。井荻駅から西武柳沢駅までの約5・1`を高架化し、19カ所の踏切を解消する事業。今年2月に環境影響評価書案を提出していたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の関連から、その後の手続きがストップしていた。今後、早期の都市計画決定と事業化を目指す。国の認可後に着工し、約15年間で事業を完了させる。
 西武新宿線は、新宿区の西武新宿駅から埼玉県川越市の本川越駅までを結ぶ路線。このうち、今回の事業の対象は井荻駅付近の杉並区上井草1丁目を起点とし、西武柳沢駅手前の西東京市東伏見1丁目に至る区間。通過する上井草駅、上石神井駅、武蔵関駅、東伏見駅の駅舎も含めて高架化する。
 構造形式は、延長約4・7`の高架橋をメインに、起点側と終点側をそれぞれ延長約0・2`の擁壁・地平区間とする。基礎杭の深さは、約13〜38b。
 駅部については、上井草駅が幅員15〜17b・高さ約15b・ホーム長約170b、上石神井駅が幅員約23〜35b・高さ約19b・ホーム長約210b、武蔵関駅が幅員約14〜17b・高さ約16b・ホーム長約210b、東伏見駅が幅員約21〜32b・高さ約16b・ホーム長約210bとする。
 用地取得などが終わり仮線用地が確保できた箇所から、順次工事用仮囲いを設置する。仮線は、現在線の隣接地に敷設する。仮線への切り替え後に、現在線のホームや駅舎の既設構造物を解体。その後、本線工事が完了して高架橋への切り替えた上で、仮線供用のために設置した仮設構造物を撤去する。総事業費は約1710億円を見込んでいる。
 
提供:建通新聞社