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建通新聞社(静岡)
2020/10/14

【静岡】静岡県静岡市 IAIスタジアム日本平の移転候補地にENEOS敷地浮上

 静岡市のIAIスタジアム日本平の移転候補地に、清水区のENEOS(東京都千代田区、太田勝幸社長)の敷地が、今後の検討事案として挙がっている。静岡県と静岡市、ENEOSらは、清水みなとまちづくり公民連携協議会とともに進める協議の中で、具現化を図っていく可能性もある。
 清水区袖師町地内の同敷地は、かつてJXTGエネルギー(ENEOSの旧商号)、清水建設(東京都中央区)、静岡ガス(静岡市駿河区)の3社が、合同で清水天然ガス発電所(仮称)の建設を計画していたが、地元の理解が得られず計画を断念した経緯がある。
 現在は、県とENEOSがことし7月に合意書を交わして、敷地を次世代型エネルギーの供給拠点として整備する構想が挙げられ、移転計画は同構想に組み込まれる形で、併設施設として実現する可能性がある。
 川勝平太静岡県知事と太田社長の対談で、また、静岡市議会の答弁で、検討の可能性が示唆された段階ではあるが、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の求めるスタジアムの条件「街中、駅近」に合致するポテンシャルの高い敷地が静岡市内に見当たらない。また、2017年に市民団体から、同所への移転を求める要望書も提出されている。県、市ともに前向きな姿勢であることを考えても、今後検討は本格化していくものと予想される。
 スタジアム用地をめぐっては、JR東静岡駅前の市有地なども検討俎上(そじょう)に上がったこともあるが、敷地の狭さや住宅地の交通環境への影響を理由に見送られた。また、現在市が所有しているIAIスタジアム日本平の現地建て替えは、Jリーグのクラブライセンスの条件を満たせないと結論付けられている。

提供:建通新聞社
(2020/10/14)

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