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北陸工業新聞社
2020/10/14

【新潟】安全な環境へ作業理解/足場の災害防止対策で説明会/アクセス北信越

 全国仮設安全事業協同組合(ACCESS)北信越支部(礒貝秀克支部長)は13日、「足場からの墜落・転落災害防止対策説明会」を新潟市中央区で開き、建設業の担当者ら60人は労働災害の撲滅を誓うとともに、安全な環境改善に向けて作業手順に理解を深めた。
 厚生労働省からの委託を受け、足場からの墜落・転落災害防止総合対策推進要綱、足場からの墜落防止対策等に関する改正労働安全衛生規則、手すり先行工法等に関するガイドラインを解説。
 会に先立ち、新潟労働局の上田克郎健康安全課長は、日ごろからの労働災害防止活動に感謝を示した一方、依然として高い発生状況を挙げ「県内の死亡災害は8件(前年度9件)と減少したが、全産業に占める割合は1番高い。安全で安心して働ける職場づくりが求められている」と呼び掛けた上で、労働災害状況に触れ「墜落・転落災害が1番多い。一旦発生すると重篤災害に直結する。フルハーネスの徹底、手すり先行工法を推進してほしい」と話した。
 引き続き、船木政秋専任講師が事故防止に向けて、手すり先行工法、働きやすい安心感ある足場を採用することや、組立て手順、足場等の種類別点検チェックリストの作成、知識・経験者による足場点検の必要性を訴えたほか、「足場の二段手すりと幅木の設置が重要」と重ねて強調。改正労働安全衛生規則での足場における高さ2メートル以上の作業場所に設けられる作業床の要件、鋼管足場に係る規定の見直し、足場の組立てなど詳細にわたって説明した。

hokuriku