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建通新聞社(神奈川)
2020/10/20

【神奈川】三浦市 下水道コンセッションで実施方針案

 三浦市は、公共施設等運営事業(コンセッション方式)の導入を検討してきた「三浦市公共下水道(東部処理区)運営事業」について、市が考えているスキームのうち、主な考え方を整理し、実施方針(案)として公表した。併せて要求水準書(案)についても公表し、民間事業者などから幅広く意見や質問を受け付けるとともに個別対話も行う。意見は10月28日まで、質問は11月4日までそれぞれ受け付ける。現地見学会は10月28日または29日に実施する。個別対話については10月28日まで受付、11月11日から13日の間に行う。参加資格は事業の応募者となることを予定している事業者で参加人数は3人以内。応募グループの組成を予定している複数社で出席も認め、その場合の参加人数は合計10人以内とする。個別対話の議題・内容は11月下旬ごろに市のホームページで公表する予定だ。
 実施方針(案)と要求水準書(案)への質問・意見など踏まえて、2021年4月に正式な実施方針と要求水準書を公表し、「特定事業」の選定・公表を行う。説明会、現地見学会を実施した上で、6月から8月ごろに募集要項を公表。11月まで参加表明書、参加資格確認申請書を受け付ける。その後、競争的対話や提案プレゼンテーションを経て、22年7月に優先交渉権者を決定する。同年11月には公共施設等運営権設定と実施契約の締結、23年4月の事業開始を予定している。運営権者の選定に当たっては、民間のノウハウや創意工夫を総合的に評価して選定する必要があり、「公募型プロポーザル方式」を採用。応募者から幅広く柔軟な発想に基づく提案を求める予定。
 事業の対象区域は三浦市公共下水道事業計画(東部処理区域)の総体で、運営権設定の対象となる施設は▽処理場(東部浄化センター)▽ポンプ場(金田中継センター)▽管路施設(感染管渠、枝線管渠、マンホールポンプ、マンホール、公共汚水ます、取り付け管)―など。運営権者は、▽経営に関する業務(事業計画の作成、実施体制の確保など)▽ストックマネジメント計画の更新および見直し▽下水道事業計画変更▽対象施設の改築・維持管理・増築に関する企画、調整、実施に関する業務―を行う。改築・増築には設計・工事も含む。事業期間は23年4月から43年3月末までを予定している。
 東部浄化センター(南下浦金田2736ノ5)は、1・5系の標準活性汚泥法でsh処理能力は1日当たり8050立方b。施設は管理本館(沈砂池)が鉄筋コンクリート造地下1階地上3階、水処理棟が鉄筋コンクリート造地上1階、汚泥処理棟が鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て。
 金田中継センター(南下浦町金田206ノ8)は、鉄筋コンクリート造地下2階地上2階建で、1分間の揚水量は毎分12立方b。
 管路施設(幹線管渠、枝線管渠、マンホールポンプ、公共汚水ます、取り付け管)は全体延長5万8165b、うち幹線管渠延長8496b。
 市は、改築・増築対象施設の引き渡し後、改築・増築対象施設の設計および改築にかかる費用については実施契約書に定める金額を上限として単年度ごとに運営権者に支払う。

提供:建通新聞社