トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2020/10/21

【愛知】名市 新市民会館PFIは建設+維持管理か

名古屋市観光文化交流局は10月19日、第6回市民会館の整備検討懇談会を開き、管理運営の検討の他、施設構成案について意見を交わした。新たな劇場(市民会館)の整備ではPFIの導入が視野に入っているが、ソフト面の管理運営(自主事業・貸館事業)はPFI事業の中に含まない方が良いとする意見が複数委員から提示された。次回11月に開く懇談会の意見を踏まえて基本構想案をまとめ、パブリックコメント手続きを経て2021年3月の基本構想策定を目指す。
 管理運営面について同局は、別組織の文化芸術推進体制の構築に向けた検討会議≠本年度に立ち上げ、検討を開始している。現時点での検討では、当面は『新たな推進体制』を実行委員会形式で設立、3〜5年先に社団法人・財団法人などの事業体で推進していく組織案を想定している。
 文化芸術施策を展開していくにあたり、責任を持った運営体制・事業体で臨むべきとする意見を複数の委員が発言。指定管理者制度では、指定管理料の範囲で事業を実施しがちで、文化芸術の振興にはつながりにくいとする意見もあった。
 施設構成案は、古沢公園街区に中ホール、現市民会館街区に大ホールと第3のホール、創造・活動拠点機能、公園・広場、民間施設(商業など)を配置する案を提示。名古屋都市圏の拠点ホールとしてランドマーク性に配慮するとともに、特に金山駅に向けた顔づくりを求める。委員からは、換気設備の充実の他、劇場のオンライン化に対応した設備を求める意見などが出された。
 オブザーバーで参加する住宅都市局は、古沢公園について、地域住民が日常的に利用している公園だと説明。今回の市民会館建て替えに当たり、公園の機能を建て替え街区内に確保する方針を地域住民に説明しているとした。

提供:建通新聞社