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日本工業経済新聞社(群馬)
2020/10/22

【群馬】県沼田土木事務所は下期の主要事業概要を明らかに



県沼田土木事務所は、2020年度下半期の主要事業概要を示した。みなかみ町石倉地内で計画する塩沢の砂防堰堤は、11月めどに本堤工の指名競争入札を行う方針。国道120号追貝工区は地盤改良工・補強土壁工などを計画。2件に分割し、分割1号は一般競争入札、分割2号を指名競争入札で年明け2月に予定する。県道上発知材木町線透門橋工区の拡幅事業は、橋面部分を含む舗装工を年明け2月にも指名通知し、事業完了となる。堰堤3基を設置予定の奈女沢土石流対策事業は工事用道路整備に着手、12月にも指名通知を見込む。
塩沢の堰堤整備事業は砂防堰堤4基を設置するもので、すでに3基の整備が完了している。現在、事業を進めているのは2号堰堤で、複数年にわたり本堤工を進めており、20年度は1200立方m分を行う。側壁工、垂直壁設置、水叩き工などが残っており、22年度までの完了を見込んでいる。2号堰堤は堤長80m、堤高14mで現場発生土砂とセメントを現場で攪拌混合し、堰堤本体を構築するINSEM工法で施工を行う。2号堰堤の施工は増田建設(みなかみ町)が進めている。
国道120号追貝工区の道路拡幅事業は、沼田市利根町追貝地内で実施。施工延長などは現在、萬屋建設(沼田市)が進めている工事の進捗状況により左右される。降雪量などによっても現在の工事進捗が変動するため、発注する施工延長は現段階では未定。分割1号、2号の区分けについても検討する。
県道上発知材木町線は沼田市上発知町で進める現道拡幅事業で、全体延長425mを3工区に分けて工事を進めてきた。線形改良とともに幅員を7mまで拡げ、安全性の向上を図る。透門橋の橋面部分を含んだ舗装工事を行い、事業完了となる。施工延長などの詳細は調整中としている。
みなかみ町奈女沢地内の利根川支川となる奈女沢で計画する土石流対策事業は、用地買収の進捗にもよるが、工事用道路整備に着手する。県道沼田水上線から進入する工事用道路は約100mを見込んでいる。用地測量および調査委託は開発技術(前橋市)が担当した。事業期間は24年度までを見込んでおり、3基の堰堤整備を予定している。同事業は渓流が荒れた状況にあり、土石流が発生する可能性が高いために堰堤整備を計画するもの。